沖縄を深く知るためのガイドブック
編集・出版の沖縄探見社

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最新トピック







県産本フェア始まる <代表の編集雑記帳

県内出版社の本を一堂に集めた「県産本フェア」が9月15日、那覇市久茂地のリブロ・リウボウブックセンター店で始まった。連休を中心に著者や出版関係者によるイベントも予定している。

 書籍全体の販売量が減少傾向の中、書店が利益を確保しようとすれば、売れる本、ベストセラーにスペースをなるべく割こうとする。知名度に欠ける県内出版社の本は、店頭に置かれている場所と時間が小さくなり販売減少に拍車がかかりかねない。そうした中、今回の「県産本フェア」のように光を当ててもらえることは、貴重な機会である。

 沖縄県は、基地、歴史、自然など得意なテーマを抱え、20社を優に超える出版社が活動する「出版王国」であるが、近年の出版業界の地盤沈下と無縁でいることはできない。ここ数年という期間でみても、売り上げ減少を嘆く声はあちこちから聞こえてくる。日本の伝統工芸分野では、後継者不足がよく口にされるが、沖縄の出版業界も未来が見えないのだろう、若い人の参入が少ない。

 小さな活字媒体が生き残るには、思い切った転換が必要なのだろう。情報を素早く手軽に手に入れられるという面ではインターネットや映像メディアに勝てない。活字メディアは情報の質や深さで勝負しなければならないが、実行するにはそれなりの時間と資金が求められる。どうやってインターネットに負けない魅力ある本を出せるか、それを今使える時間と資金の中でどうやってまかなうか。なかなか答えは出せない。

格安航空券は格安航空券センター









失われた沖縄の風景 <沖縄の自然と食

 

 9月9日、沖縄県立博物館で開催されている写真展「ウィルソンが見た沖縄 ―琉球の植物研究史100年とともに―」を見た。ウィルソンとは、100年前の沖縄を写真撮影した伝説のプラント・ハンター。同日午後には、ウィルソン研究家の古居智子氏の講演会があった。

 ウィルソンが沖縄を旅した目的は植物研究であり写真の主役は植物であるが、当時の住民の暮らしや街並みも写し込まれ目をひく。特に、赤瓦や茅葺き屋根の家々が並ぶ那覇の風景は、自然と人間の暮らしが肩を寄せ合う美しさがある。10メートルは優に超えるリュウキュウマツ並木が続く宜野湾の風景も、人間が培う文化と自然が溶け合ってきた歴史を感じさせる。しかし、これらの地域は今では米軍基地に変貌している。写真の中の風景が輝きを放つほど戦争の残酷さを改めて感じつ。ほかの撮影地点も、戦火を逃れても大半が近代化の中で本来の姿を失う。

ウィルソンが使用したガラス乾板写真では数分間、露光させねばならず、構図や天候、人物の配置など相当の準備が必要だった。ウィルソンは、中国旅行中の事故がもとで足が不自由にもかかわらず、まだ交通の便の悪い沖縄に17日間滞在、重い機材を運びながら写真撮影を重ね(発見されている写真は59枚)、100種類以上に及ぶ約600点の植物標本を採取した。沖縄を含め日本は近代化を急ぎ過ぎていることを憂え、「今記録しておかなければ」という思いに駆られたといわれる。










路地裏からの沖縄旅

首里城周辺> <那覇市中心街・市場周辺

沖縄本島南部> <沖縄本島中部

沖縄本島北部> <沖縄の離島

沖縄の信仰・宗教



沖縄探見社の新刊

『データで読む沖縄の自然環境』

 

50年で大きく変貌したサンゴ礁

希少種を追いつめる新たな天敵

・今脚光を浴びる沖縄の自然

 沖縄県内では、国際的に重要な湿地として5カ所がラムサール条約登録地。国立公園も「西表石垣」「慶良間諸島」に加えて、新たに「やんばる」(沖縄本島北部)が指定される見通し。世界自然遺産登録をめざした動きが活発化する。

・何が沖縄の自然をむしばむか

 一方、現状を見渡すと、沿岸部の開発や埋め立て工事、赤土の流入、外来種の侵入、地球温暖化、さらに米軍基地がまき散らす有害物質など希少な動植物や国内随一のサンゴ礁への脅威は大きい。 

・図表も使って分かりやすい解説

 やんばる(本島北部)の森からマングローブ林やサンゴ礁まで、沖縄の自然を網羅するデータを図表とともに使ってやさしい説明。専門性の高い内容についてはコンパクトで分かりやすい解説や背景説明を加えている。





A5判 全112ページ 高橋哲朗著

定価1000+税 沖縄探見社発刊

(本書の詳細や注文についてはこちらをクリック



環境問題から捉える辺野古問題 <沖縄から基地を読む

 米軍普天間基地の辺野古移設は、沖縄の重い基地負担という面から語られることが多いが、環境問題という面からもじっくり語られるべきだろう。弊社の新刊『データで読む沖縄の基地負担』では次のように解説している。

「辺野古沖を含む大浦湾一帯のサンゴ礁は、世界的にみても最も多様な生き物が生息する場所として知られる。近年、沿岸部の工事や汚染によって琉球列島の多くの場所でサンゴ礁が失われる中、大浦湾一帯は開発による大きな被害を免れた貴重な存在といえる。

 新基地建設にあたって沖縄防衛局や県が作成した資料(※1)でも、大浦湾は豊かな生態系が残ることが指摘される。それらによると、大浦湾一帯の海では、5334種もの生物が記録され、その中には262種の絶滅危惧種が含まれる。具体的には、環境省や沖縄県のレッドリストに記載されている、次のような生き物の生息が確認されている。

【藻類】

・リュウキュウアマモ(準絶滅危惧種)

・リュウキュウスガモ(準絶滅危惧種)

・ホソエガサ(絶滅危惧Ⅰ類)

・クビレミドロ(絶滅危惧Ⅰ類)

・ウミフシナシミドロ(絶滅危惧Ⅱ類)

【節足動物】

・コムラサキオカヤドカリ(準絶滅危惧種)などオカヤドカリ類4種(国指定天然記念物)

【魚類】

・トカゲハゼ(絶滅危惧ⅠA類)

【爬虫類】

・アオウミガメ(絶滅危惧Ⅱ類)

【水鳥類】

・ベニアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)

・エリグロアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)

【哺乳類】

・ジュゴン(絶滅危惧ⅠA類、国指定天然記念物)

 大浦湾のオソエガサは沖縄本島でも有数の分布規模を誇る。ジュゴンの食み跡も発見されており、一帯は生息域と考えられる。ユビエダハマサンゴ群落や大規模なアオサンゴ群落も確認され、多くのサンゴ群集が良好な状態で生き残っている。

同湾へ流れ込む大浦川と汀間川の魚類相は、琉球列島の中でも屈指の多様性を備え、貴重種も極めて多い。大浦川の河口に広がるマングローブ林は大浦湾も含め、生態系の豊かさから、環境省の「日本の重要湿地500」に選定され、ラムサール条約登録湿地の国際基準を満たす潜在候補地としても認められている。新基地建設予定地と周辺地域は、「自然環境の保全に関する指針(沖縄島編)」(1998年2月、沖縄県)において「自然環境の厳正な保護を図る区域」であるランクⅠと評価されている。

1沖縄防衛局や県が作成した資料

沖縄防衛局が201112月に県に提出した環境影響評価書および、その環境影響評価書について2012年2、3月に示された県知事意見」




さらに本文のサンプルをご覧になりたい方はこの下をクリック

 内容の一部を紹介 



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路地裏からの沖縄旅 ニューピックアップ

首里城からの夕日 

 まったく同じ夕日は二度とない。沈む太陽は毎日同じでも、空に漂う雲の形は日によって異なるからだ。夕日の印象は雲によって大きく変わる。そういう意味では、今の季節は沖縄で最も夕日が美しいと思う。強力な熱によって豊富な水蒸気を含んだ雲は、筋肉質であり刻々と変貌し、夕日を浴びて複雑な表情を見せる。

 首里城の西の端、西のアザナは、那覇市周辺では夕日を眺めるベスト・スポットだろう。沖縄本島中南部はあまり高い山も建物もないおかげで、標高130メートルほどの西のアザナからは、那覇市街地が一望でき、その向こうには東シナ海や慶良間諸島の島影が見える。市街地は白いコンクリートの建物が目立ち、地中海の街並みを思わせる。波や風のない日は、広大な内海を思わせる光景が開ける。















普天間の過去と今がみえる嘉数高台 

宜野湾市の南端に近い嘉数高台公園は住宅街の中にあり、公園として珍しい施設があるわけではないが、近年、修学旅行から政府関係の視察まで多くの人が訪れる。標高90メートルの高台に設けられた展望台からは、名護市辺野古への移設をめぐり、たびたび全国ニュースに取り上げられる米軍普天間基地が見渡せるからだ。新型輸送機オスプレイをはじめ、軍用ヘリ、空中給油機、大型輸送機など見慣れない航空機が離着陸を繰り返し、日米安保が今も着実に動いていることを実感できる。

この高台公園では、日本の安全保障の過去にも触れられる。太平洋戦争末期にあたる1945年4月、沖縄本島中部に上陸した米軍主力部隊と日本軍沖縄守備隊が初めて激突。嘉数高台は、首里に置かれた日本軍司令部の第一防衛線の中心となった。兵力や装備で圧倒的に不利な日本軍がとった戦略は持久戦だった。縦横にトンネルを張り巡らせ、地下にもぐって徹底抗戦を図った。本土決戦の準備を進めるため、米軍をなるべく消耗させ、本土進攻をおくらせることが狙いだった。

高台の中腹には今も地下壕への入り口がみられる。頂上付近には当時のトーチカが残るが、厚さ75センチもあるコンクリートの鉄筋がむき出しになるほど破壊され、米軍攻撃の激しさを物語る。日本軍は2週間余り、第一防衛線に踏みとどまったが、代償も大きかった。嘉数地区の700人近い住民の半数以上が亡くなった。兵士も急造爆雷を背負って米軍戦車への体当たり攻撃を仕掛けるなど消耗も激しく、本島中部の戦闘で日本軍守備隊10万人余りのうち6割が失われた。嘉数高台付近で戦った日本軍には京都出身者が多かったことから、頂上付近には慰霊碑「京都の塔」が建てられている。












(「路地裏からの旅」の続きはこちらをクリック)






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路地裏からの沖縄旅 地域別



首里城周辺

 ・首里城からの夕日

 ・玉陵で感じる死者との距離

 ・船がさかのぼった松川地区 

 ・感謝の気持ちを忘れない沖縄 ~松と水に恵まれた松川地区~

 ・心なごむ首里の路地裏

 ・首里城で感じる歴史の感触

 ・首里城に琉球独自の漆塗り技法

 ・首里城城郭の曲線美を味わう

 ・首里城から最高の展望

 ・仏教と琉球王国

 戦争の記憶をとどめる首里城のアカギ

 ・ツワブキと首里城

 ・首里城の祈りを再現

 ・多くの聖地を抱える首里城

 ・首里城の未公開区域を歩く

 ・首里城の時間感覚 

 ・美しいアーチの石橋

 ・ライトアップされた首里城

 ・「座る」文化からみた首里城

 ・首里城が放つ空気感

 ・首里城と龍の関係を考える

 ・沖縄戦で使われた糸数壕とスパイ容疑

 ・削除された「慰安婦」「住民虐殺

 ・首里城に残る日本軍司令部壕跡

 ・スフィンクス的なシーサーと筋肉質のシーサー

 ・「首里城」の読み方と目的

 ・首里金城町の共同井戸

 ・国王も雨乞い祈願

 ・首里金城町の石畳道と井戸

 ・首里の路地裏を龍潭池から北へ


那覇市中心街・市場周辺

 変わりゆく那覇のスピード

 ・沖縄のチャイナタウン

 ・沖縄の風景となった花ブロック

 ・那覇市の中心に古墳群

 ・那覇市は「国際」ブームの先駆け?

 ・浮島・那覇の変遷をみる

 ・天ぷらと那覇の変わりゆく風景

 ・浮島・那覇の名残

 ・那覇市にたたずむ塩田跡の碑

 ・沖縄におけるペリーの足跡

 ・戦後復興の原点と王国時代の名残

 ・那覇マチグヮーのレトロな看板 

 ・那覇市の中心で川の上に延びる商店街

 ・那覇市場の名物、ユンタクと猫

 ・近代日本最初の海外派兵は?


沖縄本島南部

 ・中城湾を臨む坂道に歴史の名残

 ・八重瀬町の琉球古民家

 ・巨岩と亜熱帯樹が絡み合う斎場御嶽

 ・斎場御嶽にたてこもった敗残兵たち

 ・南風原陸軍病院壕の惨状


沖縄本島中部

 ・普天間の過去と今がみえる嘉数高台

 ・浦添グスク跡に首里の原型を見る

 ・勝連城からの絶景

 ・荒波打ち寄せる岬の灯台 

 ・海中道路の複雑な風景と歴史

 ・浜比嘉島のエイサーと路地裏


沖縄本島北部

 ・国頭村のリゾート地区・鏡地

 ・豊かな実りと奥間集落

 ・味わい深い与那の集落

 ・神秘の空気漂う塩屋湾

 ・下から見上げた瀬底大橋

 海上を走る感覚の古宇利大橋

 ・奥行きを感じさせる羽地内海

 ・離島や本島北部に残るフクギと石垣の風景

 ・買い物弱者を支える共同売店


沖縄の離島

 ・闇夜に浮かぶフクギ並木

 ・高台から眺めた渡名喜島

 ・沖縄で一番高い城跡は? 久米島の宇江城城跡とは?

 ・2つの具志川城跡の物語

 ・魚の群れを眺める阿嘉島の北浜ビーチ

 ・慎ましやかな離島の灯台

 ・白保のサンゴ礁 魚湧く海

 ・竹富島の家並み 無駄を削ぎ落とした美 

 ・竹富島の夕日 移ろいゆく海と陸と雲

 ・渡嘉敷島の渡嘉志久ビーチ

 ・平久保埼灯台 絶妙なコントラスト

 ・久米島東海岸 おだやかな遠浅の海


沖縄の信仰・宗教

 ・沖縄のテラとは何か

 ・沖縄の土帝君信仰

 ・沖縄の霊石信仰

 ・沖縄の蔵骨器と龕 

 ・琉球は中国寄り?日本寄り?

 ・どこにあるかレトロな郵便ポスト


 
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沖縄探見社の本

 

データで読む沖縄の基地負担

沖縄における枯れ葉剤の投棄・散布疑惑

毎月のように起きる航空部品・備品の落下紛失

事故が続くオスプレイの恐怖


 


沖縄の基地問題をめぐって、日々伝えられる情報やデータは断片的で、時として専門的な用語をはらんでおり、分かりにくいことが多い。そこで、分野ごとに関連する情報やデータを結びつけ時間軸に沿って並べ替えるとともに、やさしい説明を入れ解きほぐすことによって、基地負担の全体像がみえてくる。近年起こった基地問題に関するデータを網羅。



A5判 全128ページ 沖縄探見社編

定価1100+税 沖縄探見社発刊


基地問題は「普天間」だけじゃない

 航空機騒音、米兵犯罪、事故の危険、環境汚染、さらにベトナム戦争時代の「遺産」枯れ葉剤問題も終っていない! 豊富なデータで浮かび上がる実態

 新たな基地負担を問う

 隠蔽と不信の連鎖が渦巻く中でオスプレイを配備。「アメとムチ」で普天間基地の辺野古移設が強引に進められる。負担軽減と呼べるのか

基地をめぐる「歴史認識」

 沖縄の基地問題を真に理解するためには、本土防衛の「防波堤」となった沖縄戦や、本土の反基地運動を緩和するために実施された海兵隊の沖縄移転を踏まえる必要がある

(続き、詳しい解説や購入方法はこちらをクリック)









天才・岡本太郎を驚嘆させた民俗芸能を味わう!

「沖縄の伝統行事・芸能を歩く」






A5判、全128ページ、並製本、高橋哲朗著


本体価格1,100円+税












・沖縄の多様でユニークな行事・芸能を紹介

 天才・岡本太郎を「こんな小さな島の中に、どうしてあんなに数多く、豊かに残っているのか」(『沖縄文化論 忘れられた日本』より)と驚嘆させた民俗芸能を、沖縄に今も息づく旧暦文化に沿って紹介する 

・写真を多用し地域ごとの特色や伝統の由来を解説

 同じ季節の節目でも沖縄では本土とまったく異なる行事が行われる。また、沖縄の中でもエイサーや獅子舞、綱引きなどは地域ごとの違いが際立つ。豊富な写真とともに地域の特色や伝統の由来を解説する 

・自分の目と耳で堪能する! 開催・鑑賞情報も掲載

 観光県・沖縄では伝統行事・芸能を気軽に見られる機会は多い。エイサーをはじめ地域のイベントの中で頻繁に上演されるからだ。こうしたイベントの開催・鑑賞情報もふんだんに盛り込んでいる。 

続きはこちらをクリック






<そのほかの既刊本>

詳しい解説を読むには、各書のタイトルをクリックしてください


                 
     (沖縄戦の「狂気」をたどる) (沖縄・米軍基地データブック) (いかに「基地の島」はつくられたか

                          
          (沖縄で自分史・記念誌をつくる) (国会議員になった「隠れキリシタン」) (沖縄エコツアーガイドブック





(沖縄探見社の本について詳しい解説や注文方法についてはこちらをクリック)




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島暮らしジャーナル 


基地を読む

沖縄から見える反米と石油禁輸の光景

 

 北朝鮮が8月29日、弾道ミサイルを発射し日本上空を通過させると、このニュースでテレビは一日中もちきりとなった。トランプ大統領と安倍首相は2日連続して電話会談を実施し、それぞれ「今は対話のときでない」などと北朝鮮への圧力を一層強める方針を明らかにした。

確かに、弾道ミサイルの発射は日本の安全にとって脅威であるものの、一日中大騒ぎする必要があったのだろうか。大きな疑問が残る。緊張をあおっているように思えてならない。76年前、孤立を恐れず国際連合を脱退、国際的な圧力に怯むことなく国民に「鬼畜米英」と反米意識を煽り、石油禁輸で開戦に追い込まれた日本の姿が蘇る。

 利害関係のない第3国の目からみれば、「自衛のため」と弾道ミサイルと核兵器の開発を進める北朝鮮に絶対的な正義を認められないのと同様に、すでに北朝鮮の首都をはじめ各地に圧倒的な量の核兵器を打ち込める能力を持つアメリカと、その核の傘に頼る日本にも絶対的な正義は認められない。そもそも国際関係において絶対的な正義など存在せず、交渉で決めるしかない。

 日米の基地政策に振り回されてきた沖縄の視点に立てば、日米首脳の発言もそのまま受け取れない。北朝鮮が、アメリカの軍事行動を弾道ミサイルや核開発の口実に使っているように、日米政府も北朝鮮の挑発を利用して政権に有利な状況をつくり出しているように思えてならない。北朝鮮との緊張関係が高まり、強い態度に出れば、日米の両政権は低迷する支持率の浮揚につなげられる。

 日本は安全保障面で米国への依存がさらに大きくなり、米国にとっては日米間の交渉を有利に運べることになる。日本は軍事予算の枠を広げ、米国は日本へ高価なミサイル迎撃システムをはじめ多額の軍事装備を販売できる。また、沖縄との関係でいえば、「北朝鮮の脅威」を叫べ叫ぶほど、普天間基地の辺野古移設の必要性が際立ち、世論の支持を得て新基地建設が容易になる。














オスプレイが飛び続ける理由 

 

 報道によれば、防衛省は8月11日、オスプレイの飛行を容認すると発表した。オーストラリア沖で同月5日、普天間基地所属のオスプレイが墜落事故を起こし、飛行自粛を米軍に要請していたにもかかわらず方針を一転させた。構造的な欠陥はなく安全に飛行できるとする米軍の説明を受け入れたという。

 しかし、事故原因が何だったのか、何をもって安全と判断したのか具体的な内容は明らかにされていない。これまでもオスプレイは機体トラブルや事故を起こしても原因について具体的な説明のないまま飛行を再開した。抑止力のためには、オスプレイを配備し、継続的な訓練で飛行技術を維持する必要があるといわれてきた。

 こうした主張を聞くたびに、なぜオスプレイにこだわるのかという疑問がわく。日本の自衛隊も、必要性に関する議論も聞かれないままオスプレイ導入を決めた。従来機に比べて輸送能力が高いとか、航続距離が長いとか性能が優れることが挙げられるが、基本的には輸送機である。しかもトラブルや事故が多い。高性能の輸送機があるから攻撃を控えようという思考が、敵対国に生まれ抑止効果が働くだろうか。むしろ、多くの軍需産業とオスプレイが深く結びついているからという米国メディアの指摘の方が説得力を持つ。弊社から発刊された『データで読む沖縄の基地負担』でも、この説を以下のように紹介している。

「米雑誌『タイム』2007年9月26日号(『オスプレイ配備の危険性』の翻訳より)は、開発中に数々の問題を指摘されながらオスプレイが生き残ったのは軍需産業の影響力だったと分析する。それによれば、ジョージ・ブッシュ政権(1989年~1993年)下で国防長官を務めたディック・チェイニー氏はオスプレイ開発計画を何度も打ち切ろうとしたが、MV22の主要メーカーのある州選出議員がオスプレイを生き残らせるために「ティルト・ローター・テクノロジー同盟」を創設。40州以上に散らばる2000社近いオスプレイ部品業者もこれを援助し、それぞれの州の出身議員に開発計画の続行を働きかけたという」












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伝統芸能・行事

素朴な調べが響く首里のクェーナ 

1028日、首里城内の特設会場(下之御庭)では首里城祭の「伝統芸能の宴」として、「首里のクェーナ」が上演された。クェーナとは各地域に歌い継がれている古謡。首里は琉球の首都であり「首里のクェーナ」には、王朝文化を象徴する歌詞が残るといわれる。

この日の演目は、神の国を意味する「アガリユ」、旅や航海の安全を祈る「ダンジュカリユシ」「ウリズンクェーナ」の3つ。いずれも7人の女性が輪になってゆったりと回りながら歌う。全員が同じ歌詞を斉唱する場合もあれば、言葉のかけあいをする場合もあるが、曲調は途中でほとんど変わることがなく、歌詞も同じフレーズの繰り返しが多い。声の調子には悲しみや喜びの激しい感情の淀みはなく、澄みきった流れがふわふわと天空に向かって昇るのを感じる。曲は歌声を中心に組み立てられ、最初の曲では楽器をいっさい使わず、残り2曲も小さな太鼓1つを軽く叩くだけだった。













足を激しく踏み鳴らす汀良町の獅子舞 

台風のため延期になっていた那覇市首里汀良町の十五夜獅子舞が10月2日、地元公民館で上演された。

この獅子舞の動きで特徴的な点は、静と動のメリハリがきいているところだ。首をぴんと伸ばして視線を下に向けながら、ゆっくりと頭を回したかと思えば、突然、頭を激しく上下に振ったり飛び跳ねたりする。

時折、足を激しく踏み鳴らすが、前足と後ろ足を交互に上げるのでなく、左の前足と後ろ足を同時に上げ、次に右の前足と後ろ足を同時に上げるという動きを繰り返す。歩くときも、同じように左の前足と後ろ足を同時に上げ、右の前脚と後ろ足をあげるという特徴的な動きをする。

しばらく荒れ狂ったように暴れた後、ぴたりと動きを止め、ゆっくりと頭だけを回す。この静と動の反復が基本らしい。演奏は銅鑼の音だけで、他の獅子舞によく使われる三線の音はまったくない。獅子を誘い出すワクヤーもなく、まったく獅子の独演である。一般の獅子と子ども獅子が交互に同じ演目をこなしている点も、ほかの獅子舞と比べ特徴的なプログラム構成といえよう。











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■自然と食■

真夏の朝にサガリバナ 

 梅雨が明けると、突然の真夏がやってきた。夜は狭いアパートの中でねっとりした空気に蒸される。早朝、新都心公園へ散歩。空気はまだ新鮮で、爽やかな風が頬のあたりを軽くたたく。こんな朝には、細いペンで描いたようなサガリバナがよく似合う。思い出すのは、子供の頃の夏休み。草むらをかき分け、昆虫を探していた。誰も友の顔は思い浮かばない。孤独ではあったが、悲しい気持ちは湧いてこない。自由の味かもしれない。あたりには静寂がひたすら立ち込めていた。














梅雨入りした那覇と復帰45周年 

 5月13日は朝から強い雨が降り続き、普段はほとんど流れが感じられない安里川も急流に豹変した。場所によってはあと50センチも増水すればあふれ出かねない場所もあってひやり。結局、昼過ぎにはだいたい雨は止み、付近の川も落ち着いたようだ。この日から梅雨入り宣言である。本土のように1日じゅうジトジト降ることはないが、雨空が多くなるのだろう。

 明後日、15日は沖縄の本土復帰45周年にあたる。本土にいれば、本土復帰記念日を意識することはほとんどないだろうが、沖縄では本土復帰で何が変わったかという問いかけをせざるをえない。変わった部分も多い一方、沖縄の米軍基地に頼る本土の姿勢は変わっていない。どうやって自分の国を守っていくか考えないから、米国任せであり、基地は沖縄に置く以上の発想がない。北朝鮮による核兵器・弾道ミサイル開発で東アジアの緊張が高まる中、その発想はむしろ悪化しているかもしれない。














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代表の編集雑記帳

旧盆ムード漂う沖縄の街 <代表の編集雑記帳

来週には旧盆に入る。今年は9月3日に初日のウンケーを迎える。スーパーをはじめ店頭には旧盆コーナーが設けられ、線香や打ち紙、お供え用の果物やサトウキビが並ぶ。旧暦行事を残していても、沖縄の旧盆のように会社や商店が休みになる地域はほかにないだろう。テレビやインターネットによって、全国画一の生活習慣が広まり、地域ごとの文化や感性が塗りつぶされる中、沖縄では伝統が受け継がれ、共同体意識が脈々と流れ続ける証しだと思う。

旧盆の到来を感じさせる風物の一つがエイサー。もともと祖先の霊を向かい入れ送り出すための演奏と踊りという。那覇市内はあまり見かけないが、地方の集落を訪ねると、威勢のよい太鼓の音が聞こえ、近寄っていけば家々を回るエイサーの集団と出くわすことがある。そうした家々の戸や窓は涼しげに開け放たれ、仏壇のまわりに温かく明るい灯りがともっている。蒸されるように暑かった夏が遠ざかる季節を感じる。













加熱する沖縄の夏と憎しみの連鎖 

 

 今年の沖縄の夏は例年にも増して暑い。昨年までならば、最高気温は高くなっても32度ぐらいまでだったが、今年は連日のように34度まで上昇する。実際、8月上旬の沖縄地方の平均気温は平年に比べ1.5度高く、平年との気温差は過去最高を記録した。那覇では平均気温が30.7度となった。

 暑い夏とは関係ないだろうが、外敵に向けた憎しみの連鎖も世界各地でヒートアップしている。北朝鮮による大陸間弾道弾(ICBM)の発射実験「予告」をめぐり、軍事的な衝突危機をあおる報道が連日テレビや活字メディアを賑わした後、北朝鮮の「様子を見る」発表で国際的な緊張もひとまず収まるかに思えたところ、8月18日にスペインから自動車を使ったテロのニュースが入ってきた。東京五輪など国際的なイベントを控え、今後外国人の入国が増える日本でもテロの危険性が高まる、などと声高に叫ぶ番組がしばらく続くだろう。

 確かに、テロをはじめ外からの敵に対して警備や防衛を厳しくして守りを固めることは必要だろう。しかし、目先の恐怖に囚われず、いったん冷静になる必要がある。警備や防衛を過剰に行えば、失うものがあり、憎しみを向ければ憎しみで返ってくることも忘れてはならない。例えば、テロが憎いから、少しでも疑いがある人を片っぱしから逮捕すれば、民主国家が大切にしてきた「自由」「人権」が大きく損なわれる。自動車がテロに使われても、自動車の使用を禁止しようという意見は出てこない。自動車を使用禁止にすることによる不便・損害がはっきり分かるからだ。「自由」「人権」は失われないと、その大切さは目に見える形がないだけに分かりにくい。










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島暮らしジャーナル 過去の記事

基地を読む

 ・沖縄から見える反米と石油禁輸の光景

 ・オスプレイが飛び続ける理由

 ・北朝鮮のICBMと沖縄の基地

 ・監視社会と日本

 ・お試し安保と改憲に普天間移設

 ・映像イメージの北朝鮮と沖縄

 ・沖縄の米軍基地と北朝鮮をめぐる危機

 「基地依存」にまつわる沖縄神話

 ・トランプ政権と沖縄

 ・沖縄から見える首相の真珠湾訪問

 ・飛行再開で那覇市上空にもオスプレイ

 ・ 軍用機飛び放題の沖縄の空

 ・各国の思惑入り乱れる沖縄

 ・北朝鮮政策と辺野古移設

 ・環境問題から捉える辺野古問題

 ・のどかな離島でも軍事訓練

 ・高江ヘリパッドと民主主義

 ・都知事選騒動の陰で新施設着工

 ・EU離脱と沖縄の基地

 ・基地被害を訴え続ける沖縄

 ・日米同盟を過信していないか?

 ・オスプレイ輸送を考える

 ・問われない基地負担軽減の真偽

 ・辺野古移設と宜野湾市長選

 ・小泉進次郎人気と宜野湾市長選

 ・宜野湾市長選や参議院選の予防線か

 ・軍用機飛び放題の那覇上空

 ・見え見えのディズニー宜野湾誘致

 ・提訴後の辺野古・抗議現場

 ・ヘリ護衛艦が米軍港に

 ・辺野古をめぐる政府内の茶番

 ・「辺野古監視3委員への寄付」を読む

 ・ユネスコと辺野古とメディア攻撃

 ・オスプレイの訓練強化と紛争のゲーム化

 ・罰せられない?米軍犯罪

 ・米兵犯罪と人権問題

 ・米軍基地と人権問題

 ・忘れてはならない米軍事故史

 ・嘉数高台から辺野古工事の中断を考える

 ・米軍機の部品や備品の落下事故が頻発

 ・繰り返される墜落事故

 ・枯れ葉剤を沖縄で投棄や散布と証言

 ・安全保障関連法案と枯れ葉剤

 ・抑止力を本当に信じているのか

 ・減らない沖縄の航空騒音

 ・沖縄に海兵隊は必要か

 ・なぜ抑止力の中身を問わないか

 ・慰霊の日を前に安保法制を考える

 ・ヘリ搭載護衛艦や海掃母艦も

 ・ホワイトビーチの自衛隊艦艇

 ・オスプレイのデータは信頼できるか

 ・初めに結論ありきのオスプレイ運用

 ・払拭できるかオスプレイの危険性

 ・復帰記念日に「九条の碑」を考える

 ・安倍首相の訪米から見えるもの

伝統芸能・行事

 ・素朴な調べが響く首里のクェーナ

 ・足を激しく踏み鳴らす汀良町の獅子舞

 ・月夜の首里城で歌や組踊

 ・知名のヌーバレー

 ・伊集の打花鼓

 ・北谷の南ヌ島

 ・葬送儀礼の移りかわり

 ・夜に催されていた那覇大綱挽

 ・ガーエーから綱の合体へ 那覇大綱挽の本番

 ・那覇大綱挽で盛り上げ役の旗頭

 ・沖縄の葬儀と墓を考える

 ・真栄里の大綱引は激しいぶつかり合いも

 ・休憩タイムもある糸満大綱引 

 ・地域によって違う沖縄の獅子舞

 ・中秋の名月と沖縄の獅子舞

 ・小浜島のダートゥーダー

 ・独特の所作が際立つ与那の海神祭

 ・神々しい空気漂う比地のウンジャミ

 ・エイサーとコンクール

 ・街角のエイサー演舞

 ・地域差が大きい南風原町の綱引き

 ・立つ創作・企業系のエイサー団体

 ・締太鼓を蹴り上げるエイサーも

 ・うるま市のエイサー

 ・エイサーの移り変わり

 ・部外者禁止の秘祭、アカマタ・クロマタ

 ・角をぶつけ合うヤギたち

 ・海で穢れを落とす浜下り
 
 ・月蝕の空と神ありし日々

 ・なぜ御嶽がそこにあるのか

 ・一段と華やかさを増すジュリ馬

 ・粟国島のマースヤー

自然と食

 ・失われた沖縄の風景

 ・真夏の朝にサガリバナ

 ・疑惑を追及する日米メディアの差

 ・梅雨入りした那覇と復帰45周年

 ・沖縄の花の季節

 ・沖縄で花開く熱帯木

 ・那覇でもデイゴが開花

 ・東京はサクラ、那覇はイッペー

 ・旧正月と立ち飲み屋

 ・ぴんとこないヤンバル世界遺産

 ・樽貯蔵の神村酒造を見学

 ・開発の波をもろにかぶるウミガメ

 ・増える希少動物の交通事故

 ・本島ではサンゴ礁10%以下が8割

 ・ヤンバルクイナが増えているかも

 ・真夏の清涼剤サガリバナ

 ・鮮やかな花をつけるホウオウボク

 ・ミジュンの煮つけ

 ・姿を変える沖縄の干潟

 ・本島南部の小規模酒造所めぐり

 ・離島の辛口泡盛を試す

 ・泡盛と焼酎の境界を考える

 ・自分へのご褒美で国華を購入

 ・泡盛の比べ飲み 咲元・珊瑚礁編

 ・離島フェアで黒糖焼酎

 ・ケラマジカとの遭遇

 ・野趣あふれる宇嘉川歩き

 ・激変する浜辺の風景

 ・台風15号接近中のフクギ

 ・表情を変えるヤンバルの川と生き物たち

 ・台風と夕焼け

 ・花をつけない那覇市の街路樹

 ・意外に難しいデイゴの満開

 ・カツオと沖縄の深い関係

 ・カルスト地形に揺れるテッポウユリ

 ・泡盛のブレンド力

 ・沖縄から見える塩づくり

 ・豆腐に懸ける沖縄の情熱


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代表の編集雑記帳 過去の記事

 ・県産本フェア始まる

 ・旧盆ムード漂う沖縄の街

 ・加熱する沖縄の夏と憎しみの連鎖

 ・台風5号の接近と改造安倍内閣の発足

遠くなりゆく戦後と戦跡

 ・盛り上がらない那覇市議選

 ・トランプ流がはびこるグロテスクな時代

 ・謙虚さが失われて深まる権力者と忖度の関係

 ・疑惑を追及する日米メディアの差

 ・監視社会と日本

 ・沖縄を語る難しさ

 ・「火花」に感じた太宰の影

 ・雰囲気重視の就活

 ・日本の働き方と休み方を考える

 ・むなしく響く「プレ金」

 ・「安保条約5条適用」は手柄か?

 ・5地域の出版人が沖縄に集結

 ・リオ五輪は単なる反面教師か

 ・セミと大橋巨泉と参院選

 ・選択に挑んだ英国と選択を避ける日本

 ・振り払えない成長幻想

 ・沖縄の季節は一気に夏へ

 ・巨大な自然の力の陰で

 日本人の鉄道愛の功罪

 ・日本人は新幹線開通に弱くなったのか

 ・観光振興と社会的憎悪社会的憎悪

 ・総活躍社会に漂う戦前の香り

 ・食事のおやつ化の先にあるもの

 ・アイドルから政治家まで自分の言葉で語れない日本

 ・自宅で豆苗を育てる

 ・「建国の日」に国の起源を考える

 ・道徳授業の復活を考える

 ・琉球王国時代の気風を読む

 ・沖縄のクリスマス

 ・神のインフレ時代

 ・久高島で受け継がれる心と命

 ・那覇の熱帯夜と屋台村

 ・沖縄で考える人づきあい

 ・聖火と復帰前の沖縄

 ・沖縄県産本フェア16日開始

 ・「個性」探しの子どもたち

 ・日本人は幸福になったか

 ・沖縄とストレス

 ・首相談話と琉球王国

 ・壕の中の沖縄戦 

 ・台風12号の進路が急変か

 ・台風9号の余波が10日も続く那覇市内

 ・那覇の最高気温33.5度と台風9号の接近

 ・国の財宝を取り返した琉球の花街

 ・鉄道と沖縄の時間意識

 ・宮本常一が沖縄を訪れた理由 

 ・実現寸前だった宮古・八重山分割案

 ・沖縄と吉本隆明

 ・沖縄と中世の鬼を考える


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◆沖縄探見社について◆

沖縄にはヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなどユニークで多様な生き物を育んできた自然があります。また、独立国「琉球王国」から日本への併合、さらにアメリカの支配下、そして日本への復帰という特異な歴史を歩んでいます。これらを知ることそのものも興味深く楽しいですが、本土にいたのでは感じにくい日本の光も影も、歪みも矛盾も直に感じられます。 

どこにいっても目抜き通りは、外から訪れた人に対して見栄えよく整えられています。土地の人々の気持ち、習俗、文化を知ろうと思えば、路地裏に回る必要があります。それと同じように、中央で「モノづくり大国」「伝統と儀礼の国」など日の当たる部分にばかり目を向けるだけでは日本のほんの一面しか分かりません。中央から最も離れ、取り繕うことからほど遠い「路地裏」沖縄では、日本のさまざまな面が見えてきます。沖縄を訪れようとする人はもちろん、さしあたって訪れる予定のない人も、「路地裏」からの目線で沖縄を、そして日本をとらえる相棒となるような本づくりを心がけています。




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