沖縄を深く知るためのガイドブック
編集・出版の沖縄探見社

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最新トピック







沖縄の米軍基地と北朝鮮をめぐる危機 <沖縄から基地を読む

最近、那覇市の上空を頻繁に軍用ヘリが行き交っている。メディアで盛んに煽られている米国と北朝鮮の軍事衝突危機に関係しているのだろうか。報道によれば、嘉手納基地では戦闘機を並べて北朝鮮を威嚇する映像が制作されたという。ふだんは在日米軍の必要性を声高に説くメディアも、軍事衝突が起きれば、国内で最初に攻撃の対象となるという視点から沖縄を語ることはない。

全国放送のテレビ番組は、米国と北朝鮮の一歩もひかない「勇ましい掛け声」を垂れ流したり、無味乾燥の数字を並べて江核戦争の恐ろしさを解説したりするだけ。日本政府の立場に関しては、とにかくトランプ政権についていくしかなく、朝鮮半島からの日本人の退避や北朝鮮からミサイルが発射された場合の避難方法など、今、真剣に議論すべきテーマかピントはずれの話題ばかりが流れてくる。

必要なのは客観的に冷静に判断できる材料であり、軍事衝突を回避するために何が行われ、どのような可能性があるかが議論されるべきだろう。安全保障の専門家ではないので、本当に軍事衝突が起こるのかどうか分からないが、はっきりしているのは、漠然とした不安や敵意が吹き荒れる中、「勇ましい掛け声」を好む人たちによってトランプ政権や安倍政権の支持率が上向くことである。

  

格安航空券は格安航空券センター








普天間の過去と今がみえる嘉数高台 <路地裏からの沖縄旅

宜野湾市の南端に近い嘉数高台公園は住宅街の中にあり、公園として珍しい施設があるわけではないが、近年、修学旅行から政府関係の視察まで多くの人が訪れる。標高90メートルの高台に設けられた展望台からは、名護市辺野古への移設をめぐり、たびたび全国ニュースに取り上げられる米軍普天間基地が見渡せるからだ。新型輸送機オスプレイをはじめ、軍用ヘリ、空中給油機、大型輸送機など見慣れない航空機が離着陸を繰り返し、日米安保が今も着実に動いていることを実感できる。

この高台公園では、日本の安全保障の過去にも触れられる。太平洋戦争末期にあたる1945年4月、沖縄本島中部に上陸した米軍主力部隊と日本軍沖縄守備隊が初めて激突。嘉数高台は、首里に置かれた日本軍司令部の第一防衛線の中心となった。兵力や装備で圧倒的に不利な日本軍がとった戦略は持久戦だった。縦横にトンネルを張り巡らせ、地下にもぐって徹底抗戦を図った。本土決戦の準備を進めるため、米軍をなるべく消耗させ、本土進攻をおくらせることが狙いだった。

高台の中腹には今も地下壕への入り口がみられる。頂上付近には当時のトーチカが残るが、厚さ75センチもあるコンクリートの鉄筋がむき出しになるほど破壊され、米軍攻撃の激しさを物語る。日本軍は2週間余り、第一防衛線に踏みとどまったが、代償も大きかった。嘉数地区の700人近い住民の半数以上が亡くなった。兵士も急造爆雷を背負って米軍戦車への体当たり攻撃を仕掛けるなど消耗も激しく、本島中部の戦闘で日本軍守備隊10万人余りのうち6割が失われた。嘉数高台付近で戦った日本軍には京都出身者が多かったことから、頂上付近には慰霊碑「京都の塔」が建てられている。



路地裏からの沖縄旅

首里城周辺> <那覇市中心街・市場周辺

沖縄本島南部> <沖縄本島中部

沖縄本島北部> <沖縄の離島

沖縄の信仰・宗教



沖縄探見社の新刊

『データで読む沖縄の自然環境』

 

50年で大きく変貌したサンゴ礁

希少種を追いつめる新たな天敵

・今脚光を浴びる沖縄の自然

 沖縄県内では、国際的に重要な湿地として5カ所がラムサール条約登録地。国立公園も「西表石垣」「慶良間諸島」に加えて、新たに「やんばる」(沖縄本島北部)が指定される見通し。世界自然遺産登録をめざした動きが活発化する。

・何が沖縄の自然をむしばむか

 一方、現状を見渡すと、沿岸部の開発や埋め立て工事、赤土の流入、外来種の侵入、地球温暖化、さらに米軍基地がまき散らす有害物質など希少な動植物や国内随一のサンゴ礁への脅威は大きい。 

・図表も使って分かりやすい解説

 やんばる(本島北部)の森からマングローブ林やサンゴ礁まで、沖縄の自然を網羅するデータを図表とともに使ってやさしい説明。専門性の高い内容についてはコンパクトで分かりやすい解説や背景説明を加えている。





A5判 全112ページ 高橋哲朗著

定価1000+税 沖縄探見社発刊

(本書の詳細や注文についてはこちらをクリック



環境問題から捉える辺野古問題 <沖縄から基地を読む

 米軍普天間基地の辺野古移設は、沖縄の重い基地負担という面から語られることが多いが、環境問題という面からもじっくり語られるべきだろう。弊社の新刊『データで読む沖縄の基地負担』では次のように解説している。

「辺野古沖を含む大浦湾一帯のサンゴ礁は、世界的にみても最も多様な生き物が生息する場所として知られる。近年、沿岸部の工事や汚染によって琉球列島の多くの場所でサンゴ礁が失われる中、大浦湾一帯は開発による大きな被害を免れた貴重な存在といえる。

 新基地建設にあたって沖縄防衛局や県が作成した資料(※1)でも、大浦湾は豊かな生態系が残ることが指摘される。それらによると、大浦湾一帯の海では、5334種もの生物が記録され、その中には262種の絶滅危惧種が含まれる。具体的には、環境省や沖縄県のレッドリストに記載されている、次のような生き物の生息が確認されている。

【藻類】

・リュウキュウアマモ(準絶滅危惧種)

・リュウキュウスガモ(準絶滅危惧種)

・ホソエガサ(絶滅危惧Ⅰ類)

・クビレミドロ(絶滅危惧Ⅰ類)

・ウミフシナシミドロ(絶滅危惧Ⅱ類)

【節足動物】

・コムラサキオカヤドカリ(準絶滅危惧種)などオカヤドカリ類4種(国指定天然記念物)

【魚類】

・トカゲハゼ(絶滅危惧ⅠA類)

【爬虫類】

・アオウミガメ(絶滅危惧Ⅱ類)

【水鳥類】

・ベニアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)

・エリグロアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)

【哺乳類】

・ジュゴン(絶滅危惧ⅠA類、国指定天然記念物)

 大浦湾のオソエガサは沖縄本島でも有数の分布規模を誇る。ジュゴンの食み跡も発見されており、一帯は生息域と考えられる。ユビエダハマサンゴ群落や大規模なアオサンゴ群落も確認され、多くのサンゴ群集が良好な状態で生き残っている。

同湾へ流れ込む大浦川と汀間川の魚類相は、琉球列島の中でも屈指の多様性を備え、貴重種も極めて多い。大浦川の河口に広がるマングローブ林は大浦湾も含め、生態系の豊かさから、環境省の「日本の重要湿地500」に選定され、ラムサール条約登録湿地の国際基準を満たす潜在候補地としても認められている。新基地建設予定地と周辺地域は、「自然環境の保全に関する指針(沖縄島編)」(1998年2月、沖縄県)において「自然環境の厳正な保護を図る区域」であるランクⅠと評価されている。

1沖縄防衛局や県が作成した資料

沖縄防衛局が201112月に県に提出した環境影響評価書および、その環境影響評価書について2012年2、3月に示された県知事意見」




さらに本文のサンプルをご覧になりたい方はこの下をクリック

 内容の一部を紹介 



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路地裏からの沖縄旅 ニューピックアップ

変わりゆく那覇のスピード 

  

那覇市の牧志市場界隈は1カ月、2カ月ぶりに歩くと、だいぶ店が入れ替わっていることに気づく。「儲かる」「儲からない」を基準にして迅速に店の開け閉めに踏み切っているからだろう。これは牧志界隈に限らず、沖縄県は人口が増え続ける上、観光客数も伸び、官民問わず大量の資金が流れ込んでいる。ビジネスチャンスを当て込んで投資しようとする人々が後を絶たない。再開発の名のもとに、わずかの間のうちに風景が変わっていく。

 市場界隈で今、劇的に変身を遂げているのが農連市場とその周辺区域だろう。先日、市場内の太平通りを抜けて訪れてみると、北半分の区域はいったん更地になり、真新しい学校の建物と高層住宅がそびえていた。フェンスに描かれた予想図によれば、隣には今風のショッピングセンターのような建物が出現するらしい。南の端の方に農連市場の一部が今でも店を開いているが、人通りも少なくどこか取り残されたような雰囲気が漂う。洋服を売る女性は「最近は人が来なくなってね」と淋しげだった。









玉陵で感じる死者との距離

 

 首里城から百数十メートルほど那覇市中心方面(西)へ下ったところにある玉陵は、琉球王国時代の王家の墓である。両側にガジュマルやフクギが植えられた参道を進んで二つの石門をくぐると、目の前に広がる。

全体的に三角屋根の家型をしていて、屋根の中央には、石獅子が雄叫びをあげ、左右の両端近くに乗る石獅子は、毬紐をくわえたり、子獅子と戯れたりしている。いずれにせよ、悟りの世界とはほど遠い煩悩たっぷりの表情を浮かべる。壁には、麒麟、龍、獅子、コウモリや牡丹を掘り込んだ石の欄干がめぐらせてある。死者を葬るところというよりは、ややコンパクトな石の王宮という印象だ。

実際、玉陵が造られた1501年ごろの首里城正殿を真似ているといわれる。当時の正殿は、赤瓦の現在とは異なり板葺の屋根だった。あの世でも、現世と同じ暮らしを送れるようにという思いが込められていたのかもしれない。

沖縄では本土とは異なる死者の弔い方が長年続いた。洗骨葬であり、玉陵でもこの方式で王族たちは葬られてきた。いったん、遺体を墓室に納めて白骨化させた後、泡盛や水で骨を洗って容器に入れて再び墓の中に葬る。死者はそのままでは穢れがあるが、骨を洗うことによって子孫に幸福や豊穣をもたらす祖霊になるという思想があるという。死者は遠くに去る存在でもなければ、忌み嫌うべき穢れでもなく、身近なところに存在し現世の私たちを守ってくれる神のようらしい。










(「路地裏からの旅」の続きはこちらをクリック)






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路地裏からの沖縄旅 地域別



首里城周辺

 ・玉陵で感じる死者との距離

 ・船がさかのぼった松川地区 

 ・感謝の気持ちを忘れない沖縄 ~松と水に恵まれた松川地区~

 ・心なごむ首里の路地裏

 ・首里城で感じる歴史の感触

 ・首里城に琉球独自の漆塗り技法

 ・首里城城郭の曲線美を味わう

 ・首里城から最高の展望

 ・仏教と琉球王国

 戦争の記憶をとどめる首里城のアカギ

 ・ツワブキと首里城

 ・首里城の祈りを再現

 ・多くの聖地を抱える首里城

 ・首里城の未公開区域を歩く

 ・首里城の時間感覚 

 ・美しいアーチの石橋

 ・ライトアップされた首里城

 ・「座る」文化からみた首里城

 ・首里城が放つ空気感

 ・首里城と龍の関係を考える

 ・沖縄戦で使われた糸数壕とスパイ容疑

 ・削除された「慰安婦」「住民虐殺

 ・首里城に残る日本軍司令部壕跡

 ・スフィンクス的なシーサーと筋肉質のシーサー

 ・「首里城」の読み方と目的

 ・首里金城町の共同井戸

 ・国王も雨乞い祈願

 ・首里金城町の石畳道と井戸

 ・首里の路地裏を龍潭池から北へ


那覇市中心街・市場周辺

 変わりゆく那覇のスピード

 ・沖縄のチャイナタウン

 ・沖縄の風景となった花ブロック

 ・那覇市の中心に古墳群

 ・那覇市は「国際」ブームの先駆け?

 ・浮島・那覇の変遷をみる

 ・天ぷらと那覇の変わりゆく風景

 ・浮島・那覇の名残

 ・那覇市にたたずむ塩田跡の碑

 ・沖縄におけるペリーの足跡

 ・戦後復興の原点と王国時代の名残

 ・那覇マチグヮーのレトロな看板 

 ・那覇市の中心で川の上に延びる商店街

 ・那覇市場の名物、ユンタクと猫

 ・近代日本最初の海外派兵は?


沖縄本島南部

 ・中城湾を臨む坂道に歴史の名残

 ・八重瀬町の琉球古民家

 ・巨岩と亜熱帯樹が絡み合う斎場御嶽

 ・斎場御嶽にたてこもった敗残兵たち

 ・南風原陸軍病院壕の惨状


沖縄本島中部

 ・普天間の過去と今がみえる嘉数高台

 ・浦添グスク跡に首里の原型を見る

 ・勝連城からの絶景

 ・荒波打ち寄せる岬の灯台 

 ・海中道路の複雑な風景と歴史

 ・浜比嘉島のエイサーと路地裏


沖縄本島北部

 ・国頭村のリゾート地区・鏡地

 ・豊かな実りと奥間集落

 ・味わい深い与那の集落

 ・神秘の空気漂う塩屋湾

 ・下から見上げた瀬底大橋

 海上を走る感覚の古宇利大橋

 ・奥行きを感じさせる羽地内海

 ・離島や本島北部に残るフクギと石垣の風景

 ・買い物弱者を支える共同売店


沖縄の離島

 ・闇夜に浮かぶフクギ並木

 ・高台から眺めた渡名喜島

 ・沖縄で一番高い城跡は? 久米島の宇江城城跡とは?

 ・2つの具志川城跡の物語

 ・魚の群れを眺める阿嘉島の北浜ビーチ

 ・慎ましやかな離島の灯台

 ・白保のサンゴ礁 魚湧く海

 ・竹富島の家並み 無駄を削ぎ落とした美 

 ・竹富島の夕日 移ろいゆく海と陸と雲

 ・渡嘉敷島の渡嘉志久ビーチ

 ・平久保埼灯台 絶妙なコントラスト

 ・久米島東海岸 おだやかな遠浅の海


沖縄の信仰・宗教

 ・沖縄のテラとは何か

 ・沖縄の土帝君信仰

 ・沖縄の霊石信仰

 ・沖縄の蔵骨器と龕 

 ・琉球は中国寄り?日本寄り?

 ・どこにあるかレトロな郵便ポスト


 
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沖縄探見社の本

 

データで読む沖縄の基地負担

沖縄における枯れ葉剤の投棄・散布疑惑

毎月のように起きる航空部品・備品の落下紛失

事故が続くオスプレイの恐怖


 


沖縄の基地問題をめぐって、日々伝えられる情報やデータは断片的で、時として専門的な用語をはらんでおり、分かりにくいことが多い。そこで、分野ごとに関連する情報やデータを結びつけ時間軸に沿って並べ替えるとともに、やさしい説明を入れ解きほぐすことによって、基地負担の全体像がみえてくる。近年起こった基地問題に関するデータを網羅。



A5判 全128ページ 沖縄探見社編

定価1100+税 沖縄探見社発刊


基地問題は「普天間」だけじゃない

 航空機騒音、米兵犯罪、事故の危険、環境汚染、さらにベトナム戦争時代の「遺産」枯れ葉剤問題も終っていない! 豊富なデータで浮かび上がる実態

 新たな基地負担を問う

 隠蔽と不信の連鎖が渦巻く中でオスプレイを配備。「アメとムチ」で普天間基地の辺野古移設が強引に進められる。負担軽減と呼べるのか

基地をめぐる「歴史認識」

 沖縄の基地問題を真に理解するためには、本土防衛の「防波堤」となった沖縄戦や、本土の反基地運動を緩和するために実施された海兵隊の沖縄移転を踏まえる必要がある

(続き、詳しい解説や購入方法はこちらをクリック)









天才・岡本太郎を驚嘆させた民俗芸能を味わう!

「沖縄の伝統行事・芸能を歩く」






A5判、全128ページ、並製本、高橋哲朗著


本体価格1,100円+税












・沖縄の多様でユニークな行事・芸能を紹介

 天才・岡本太郎を「こんな小さな島の中に、どうしてあんなに数多く、豊かに残っているのか」(『沖縄文化論 忘れられた日本』より)と驚嘆させた民俗芸能を、沖縄に今も息づく旧暦文化に沿って紹介する 

・写真を多用し地域ごとの特色や伝統の由来を解説

 同じ季節の節目でも沖縄では本土とまったく異なる行事が行われる。また、沖縄の中でもエイサーや獅子舞、綱引きなどは地域ごとの違いが際立つ。豊富な写真とともに地域の特色や伝統の由来を解説する 

・自分の目と耳で堪能する! 開催・鑑賞情報も掲載

 観光県・沖縄では伝統行事・芸能を気軽に見られる機会は多い。エイサーをはじめ地域のイベントの中で頻繁に上演されるからだ。こうしたイベントの開催・鑑賞情報もふんだんに盛り込んでいる。 

続きはこちらをクリック






<そのほかの既刊本>

詳しい解説を読むには、各書のタイトルをクリックしてください


                 
     (沖縄戦の「狂気」をたどる) (沖縄・米軍基地データブック) (いかに「基地の島」はつくられたか

                          
          (沖縄で自分史・記念誌をつくる) (国会議員になった「隠れキリシタン」) (沖縄エコツアーガイドブック





(沖縄探見社の本について詳しい解説や注文方法についてはこちらをクリック)




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島暮らしジャーナル 


基地を読む

「基地依存」にまつわる沖縄神話 

 

 1月16日夜、琉球放送の番組「好きか嫌いか言う時間」で、新たなカジノ建設の候補地として、堀江貴文氏が「沖縄」を挙げた。理由は「基地依存をしている」からであり、新たな産業振興の起爆剤になるという趣旨の発言をした。さらりと「基地依存」に触れ、その具体的な内容を説明したわけではなく、まもなく他の話題に移ったが、「基地依存」という言葉は、誤った神話や偏見を生み出しかねないだけに慎重に使うべきと思った。

 沖縄県では、歳入に占める基地関連収入の比率が2割を超える自治体があるものの、全県41市町村のうち4つにすぎない(2013年度)。県全体では県民総所得に占める基地関連収入の比率は、本土復帰直後の15.5%から2013年の5.1%まで低下している。どういう文脈かにもよるが、ややもすると「基地依存」だから沖縄経済に基地は欠かせないとか、基地がなくなってほしくないと県民は本心では考えているという主張の論拠にされてしまう。しかも、基地関連収入ばかり強調され、どのような不利益を被っているか説明はない。中には、「基地依存」にもかかわらず基地に反対するのは政府からより多くの補助金などを引き出すため、などという論調もある。

 最近、沖縄の反基地運動に対して批判的なメディアが見受けられる。沖縄タイムス1月11日付は、1月2日の東京MXテレビの番組「ニュース女子」で、東村高江の米軍ヘリパッド建設について「過激派が救急車も止めた?」「反対派は日当をもらっている?」など事実誤認が繰り返されたと指摘する。

米国政府や米軍の関係者も同様の発言をしている。2010(平成22)年10月、米国務省日本部長(当時)のケビン・メイア氏は同省内で開いた米学生向けの講演で、沖縄について「合意重視の和の文化をゆすりの手段に使う」「ごまかしの名人。怠惰でゴーヤーも栽培できない」などと述べ翌年、更迭された。

2012(平成24)年9月、在沖総領事が着任の記者会見で「普天間飛行場は特に危険であるとは認識していない」「歴史の流れの中でどうして周りに(住宅が)密集したか不思議だ」と述べた。2015(平成27)年2月、北部訓練場の司令官が、東村高江のヘリパッド建設に反対して座り込む市民らを「東京の共産党かNPOか分からないが、お金をもらっている」と決めつけた。







トランプ政権と沖縄 

最近は那覇市の比較的低空を飛ぶ戦闘機の姿をよくみかける。飛行形態も以前は1機単独か2機のペアぐらいだったが、写真(1月11日撮影)のように4機編隊も珍しくなくなった。オスプレイも7日から空中給油を再開したと報じられたが、より実践的な訓練を試みているのだろうか。12日に開かれた米上院軍事委員会の指名承認公聴会で、国防長官の指名を受けている元中央軍司令官がロシアや中国の脅威や懸念がかつてないほど高まっていると発言したことに通じるものがあるのだろうか。

 20日に発足する米国の新政権について、トランプ次期大統領が過激な発言を繰り返す一方、政権の具体的な方向性を見せてないこともあって、日本への悪影響を危ぶむ声がよく聞かれるが、沖縄にとっては、在日米軍基地を根本的に問い直す良い機会になるかもしれない。

戦後、米国のためか、日本のためか、目的は何か、はっきりした説明や議論のないまま、「日米同盟」という曖昧な言葉のもとに、広大な米軍基地が沖縄に置かれ続けた。東南アジア、台湾、中国など紛争が予想される地域に近いメリットがあるかもしれないが、ミサイル技術が発達した現代において、近い場所にまとまった基地があることは逆に攻撃を受けやすいと指摘する専門家もいる。

いずにせよ、トランプ次期大統領が発言したように「100%日本が駐留経費を負担しなければ米軍は撤退」までいかなくても、経費の負担増を求めてくることは十分予想されるため、この要求を拒否するにしろ応じるにしろ、在日米軍基地は何をどう守るためにあるか、真剣な議論が必要になろう。基地はどの程度の規模が適正かという議論も出てくるかもしれない。少なくとも沖縄にとっては基地の見直しのきっかけになる可能性を秘めていよう。











(「基地を読む」のほかの記事はこちらをクリック)


 



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伝統芸能・行事

素朴な調べが響く首里のクェーナ 

1028日、首里城内の特設会場(下之御庭)では首里城祭の「伝統芸能の宴」として、「首里のクェーナ」が上演された。クェーナとは各地域に歌い継がれている古謡。首里は琉球の首都であり「首里のクェーナ」には、王朝文化を象徴する歌詞が残るといわれる。

この日の演目は、神の国を意味する「アガリユ」、旅や航海の安全を祈る「ダンジュカリユシ」「ウリズンクェーナ」の3つ。いずれも7人の女性が輪になってゆったりと回りながら歌う。全員が同じ歌詞を斉唱する場合もあれば、言葉のかけあいをする場合もあるが、曲調は途中でほとんど変わることがなく、歌詞も同じフレーズの繰り返しが多い。声の調子には悲しみや喜びの激しい感情の淀みはなく、澄みきった流れがふわふわと天空に向かって昇るのを感じる。曲は歌声を中心に組み立てられ、最初の曲では楽器をいっさい使わず、残り2曲も小さな太鼓1つを軽く叩くだけだった。













足を激しく踏み鳴らす汀良町の獅子舞 

台風のため延期になっていた那覇市首里汀良町の十五夜獅子舞が10月2日、地元公民館で上演された。

この獅子舞の動きで特徴的な点は、静と動のメリハリがきいているところだ。首をぴんと伸ばして視線を下に向けながら、ゆっくりと頭を回したかと思えば、突然、頭を激しく上下に振ったり飛び跳ねたりする。

時折、足を激しく踏み鳴らすが、前足と後ろ足を交互に上げるのでなく、左の前足と後ろ足を同時に上げ、次に右の前足と後ろ足を同時に上げるという動きを繰り返す。歩くときも、同じように左の前足と後ろ足を同時に上げ、右の前脚と後ろ足をあげるという特徴的な動きをする。

しばらく荒れ狂ったように暴れた後、ぴたりと動きを止め、ゆっくりと頭だけを回す。この静と動の反復が基本らしい。演奏は銅鑼の音だけで、他の獅子舞によく使われる三線の音はまったくない。獅子を誘い出すワクヤーもなく、まったく獅子の独演である。一般の獅子と子ども獅子が交互に同じ演目をこなしている点も、ほかの獅子舞と比べ特徴的なプログラム構成といえよう。











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■自然と食■

那覇でもデイゴが開花 

全国ニュースではソメイヨシノの満開やそれに伴う花見が伝えられているが、那覇市内では沖縄を代表する花の一つ、デイゴの花が見られるようになった。ただ淋しいことに、木全体が燃えるように花をつける本来の姿はなかなか目にすることが難しい。市内の新都心公園に何本ものデイゴが植えられているが、最近はどれも木の一部にしか花がつかず慎ましやかな開花である。写真は牧志公園のデイゴだが、これでも多く花をつけている方だろう。

市内の街路樹では、ホウオウボク、トックリキワタ、イペーなどが鮮やかな花で目を楽しませてくれるが、いずれも沖縄に自生している木ではなく、外国から持ち込まれた樹木ばかり。環境の変化に強く見栄えのよい木が幅をきかせている。デイゴのような在来種が力を失っていく光景は、どこか日本社会を象徴している気がする。










東京はサクラ、那覇はイッペー 

 東京でサクラの開花が伝えられるこの時期、那覇市内ではイッペーが大ぶりな黄色い花を咲かせた。あたりがぱっと照らされる、明るい花である。首里ではピンク色のイッペーも見られる。公園の芝生のあちこちにシロツメクサが湧きあがるように白い小さな花をつける。デイゴの燃え上がる赤々とした花も開き始める。沖縄はようやく花の季節を迎えている。








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代表の編集雑記帳

沖縄を語る難しさ 







 原田マハ著『太陽の棘』を最近読み終えた。本書は、太平洋戦争の終結まもない沖縄が舞台であり、主人公である米国の新人軍医と、理想に燃える沖縄の若い芸術家たちの交流を描いている。まず感じたのは、沖縄県外出身者が沖縄を語ることの難しさである。


明治時代に琉球王国が解体され日本に併合されたことや、太平洋戦争では事実上、本土防衛のための「捨て石」されたことや、戦後は米軍基地負担にあえいできたことなどは、沖縄について作品を書く場合、直接触れなくても意識せざるを得ない。

だが、意識しすぎると、本土・米国=「侵略者」「搾取者」、沖縄=「被害者」のお決まりの構図にはまる。また、最近は沖縄の基地反対派=「親中派」というレッテル張りも少なくない。いずれにせよ、非常に分かりやすいけれども、紋切型の構図をなぞるだけで、奥行きのある現実は見えてこない。


 その点、『太陽の棘』は、直接沖縄戦に参加した兵士ではなく、戦闘とは無関係の軍医という視点で、芸術を軸に物語が展開するため、紋切型の対立構図に陥ることを避けられている。筆者はもともと沖縄を描こうとしたというよりは、たまたま描きたいテーマが沖縄に関係していたことから、このようなユニークな視点を手にしたのだろう。


こうした小説の手法とは逆に、紋切型や「分かりやすさ」を求める動きは今後、一層強まるだろう。時代の変化や暮らしの慌ただしさに疲れ、複雑な現実を複雑なまま受け入れられなくなっている。分かりづらい現実に苛立ち、「もっと分かりやすい言葉で、すぱっと言い切ってくれ」「もっと憂鬱な気分を晴らせてくれるような言葉をばらまいてくれ」と叫ぶ。

その端的な例が、ツイッター1本で「敵」を攻撃するトランプ米国大統領だろう。現実は複雑に絡み合っているにもかかわらず、その複雑さは全部削ぎ落として百数十文字に単純化して「敵」にレッテルを張る。しかも、反論や異論は受け付けず言いっぱなし。非常に乱暴で無理の多い主張ながら、このツイッター攻撃が一定の成果を収めているということは、相当数の人々が支持しているからに違いない。今後、トランプ大統領のミニ判がメディアに増殖し続けるだろう。








「火花」に感じた太宰の影 

久しぶりに若手作家の小説を読んだ。お笑い芸人として初めて芥川賞をとったと話題になった又吉直樹氏の『火花』である。まず思い出したのは、高校生生活で、悶々として暗く閉ざされた気分の中、やり場のないエネルギーが内側から湧き起こる日々、愛読していた太宰治だった。

あの頃はやたら劣等感が強く、うまく立ち回れない自分に悩む。しかし、その劣等感を隠すことのなくあけっぴろげにみせる太宰の作品は、時に自堕落で破滅的であり前向きの言葉はないにもかかわらず、何か救いを感じることができた。今の自分を苦しめているものが何かが分かり、自分以上に苦しむ人間がいたと知るだけでも、ほっとする。こうした太宰作品の底流と同じものを又吉氏の作品にも感じた。

気になったのは今の若い世代の間でも、同様の共感が『火花』についてあるのかどうかである。200万部以上売れたといわれるが、買ったのは主にどの世代だったのだろうか。先日、NHKで小説二作目と格闘する又吉氏を追ったドキュメントが放映されていたが、その中で、『火花』について若い世代から「分かりにくい」という反応があったことを又吉氏が気にしていたことを伝えていた。

太宰を好んだ者にとって非常に分かりやすい内容である。小説としても難しい表現は使われているとは思えない。それを「分かりにくい」と評するのは、内容が難しいというよりは、登場人物の行動や感じ方、考え方が分かりにくいという意味ではないかという気がする。ただ、番組の中では「分かりにくい」とだけ表現されていたので、正確な意味は分からない。今の若い世代が『火花』をどう受け止めたのか興味のわくところである。








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島暮らしジャーナル 過去の記事

基地を読む

 ・沖縄の米軍基地と北朝鮮をめぐる危機

 「基地依存」にまつわる沖縄神話

 ・トランプ政権と沖縄

 ・沖縄から見える首相の真珠湾訪問

 ・飛行再開で那覇市上空にもオスプレイ

 ・ 軍用機飛び放題の沖縄の空

 ・各国の思惑入り乱れる沖縄

 ・北朝鮮政策と辺野古移設

 ・環境問題から捉える辺野古問題

 ・のどかな離島でも軍事訓練

 ・高江ヘリパッドと民主主義

 ・都知事選騒動の陰で新施設着工

 ・EU離脱と沖縄の基地

 ・基地被害を訴え続ける沖縄

 ・日米同盟を過信していないか?

 ・オスプレイ輸送を考える

 ・問われない基地負担軽減の真偽

 ・辺野古移設と宜野湾市長選

 ・小泉進次郎人気と宜野湾市長選

 ・宜野湾市長選や参議院選の予防線か

 ・軍用機飛び放題の那覇上空

 ・見え見えのディズニー宜野湾誘致

 ・提訴後の辺野古・抗議現場

 ・ヘリ護衛艦が米軍港に

 ・辺野古をめぐる政府内の茶番

 ・「辺野古監視3委員への寄付」を読む

 ・ユネスコと辺野古とメディア攻撃

 ・オスプレイの訓練強化と紛争のゲーム化

 ・罰せられない?米軍犯罪

 ・米兵犯罪と人権問題

 ・米軍基地と人権問題

 ・忘れてはならない米軍事故史

 ・嘉数高台から辺野古工事の中断を考える

 ・米軍機の部品や備品の落下事故が頻発

 ・繰り返される墜落事故

 ・枯れ葉剤を沖縄で投棄や散布と証言

 ・安全保障関連法案と枯れ葉剤

 ・抑止力を本当に信じているのか

 ・減らない沖縄の航空騒音

 ・沖縄に海兵隊は必要か

 ・なぜ抑止力の中身を問わないか

 ・慰霊の日を前に安保法制を考える

 ・ヘリ搭載護衛艦や海掃母艦も

 ・ホワイトビーチの自衛隊艦艇

 ・オスプレイのデータは信頼できるか

 ・初めに結論ありきのオスプレイ運用

 ・払拭できるかオスプレイの危険性

 ・復帰記念日に「九条の碑」を考える

 ・安倍首相の訪米から見えるもの

伝統芸能・行事

 ・素朴な調べが響く首里のクェーナ

 ・足を激しく踏み鳴らす汀良町の獅子舞

 ・月夜の首里城で歌や組踊

 ・知名のヌーバレー

 ・伊集の打花鼓

 ・北谷の南ヌ島

 ・葬送儀礼の移りかわり

 ・夜に催されていた那覇大綱挽

 ・ガーエーから綱の合体へ 那覇大綱挽の本番

 ・那覇大綱挽で盛り上げ役の旗頭

 ・沖縄の葬儀と墓を考える

 ・真栄里の大綱引は激しいぶつかり合いも

 ・休憩タイムもある糸満大綱引 

 ・地域によって違う沖縄の獅子舞

 ・中秋の名月と沖縄の獅子舞

 ・小浜島のダートゥーダー

 ・独特の所作が際立つ与那の海神祭

 ・神々しい空気漂う比地のウンジャミ

 ・エイサーとコンクール

 ・街角のエイサー演舞

 ・地域差が大きい南風原町の綱引き

 ・立つ創作・企業系のエイサー団体

 ・締太鼓を蹴り上げるエイサーも

 ・うるま市のエイサー

 ・エイサーの移り変わり

 ・部外者禁止の秘祭、アカマタ・クロマタ

 ・角をぶつけ合うヤギたち

 ・海で穢れを落とす浜下り
 
 ・月蝕の空と神ありし日々

 ・なぜ御嶽がそこにあるのか

 ・一段と華やかさを増すジュリ馬

 ・粟国島のマースヤー

自然と食

 ・沖縄で花開く熱帯木

 ・那覇でもデイゴが開花

 ・東京はサクラ、那覇はイッペー

 ・旧正月と立ち飲み屋

 ・ぴんとこないヤンバル世界遺産

 ・樽貯蔵の神村酒造を見学

 ・開発の波をもろにかぶるウミガメ

 ・増える希少動物の交通事故

 ・本島ではサンゴ礁10%以下が8割

 ・ヤンバルクイナが増えているかも

 ・真夏の清涼剤サガリバナ

 ・鮮やかな花をつけるホウオウボク

 ・ミジュンの煮つけ

 ・姿を変える沖縄の干潟

 ・本島南部の小規模酒造所めぐり

 ・離島の辛口泡盛を試す

 ・泡盛と焼酎の境界を考える

 ・自分へのご褒美で国華を購入

 ・泡盛の比べ飲み 咲元・珊瑚礁編

 ・離島フェアで黒糖焼酎

 ・ケラマジカとの遭遇

 ・野趣あふれる宇嘉川歩き

 ・激変する浜辺の風景

 ・台風15号接近中のフクギ

 ・表情を変えるヤンバルの川と生き物たち

 ・台風と夕焼け

 ・花をつけない那覇市の街路樹

 ・意外に難しいデイゴの満開

 ・カツオと沖縄の深い関係

 ・カルスト地形に揺れるテッポウユリ

 ・泡盛のブレンド力

 ・沖縄から見える塩づくり

 ・豆腐に懸ける沖縄の情熱


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代表の編集雑記帳 過去の記事

 ・沖縄を語る難しさ

 ・「火花」に感じた太宰の影

 ・雰囲気重視の就活

 ・日本の働き方と休み方を考える

 ・むなしく響く「プレ金」

 ・「安保条約5条適用」は手柄か?

 ・5地域の出版人が沖縄に集結

 ・リオ五輪は単なる反面教師か

 ・セミと大橋巨泉と参院選

 ・選択に挑んだ英国と選択を避ける日本

 ・振り払えない成長幻想

 ・沖縄の季節は一気に夏へ

 ・巨大な自然の力の陰で

 日本人の鉄道愛の功罪

 ・日本人は新幹線開通に弱くなったのか

 ・観光振興と社会的憎悪社会的憎悪

 ・総活躍社会に漂う戦前の香り

 ・食事のおやつ化の先にあるもの

 ・アイドルから政治家まで自分の言葉で語れない日本

 ・自宅で豆苗を育てる

 ・「建国の日」に国の起源を考える

 ・道徳授業の復活を考える

 ・琉球王国時代の気風を読む

 ・沖縄のクリスマス

 ・神のインフレ時代

 ・久高島で受け継がれる心と命

 ・那覇の熱帯夜と屋台村

 ・沖縄で考える人づきあい

 ・聖火と復帰前の沖縄

 ・沖縄県産本フェア16日開始

 ・「個性」探しの子どもたち

 ・日本人は幸福になったか

 ・沖縄とストレス

 ・首相談話と琉球王国

 ・壕の中の沖縄戦 

 ・台風12号の進路が急変か

 ・台風9号の余波が10日も続く那覇市内

 ・那覇の最高気温33.5度と台風9号の接近

 ・国の財宝を取り返した琉球の花街

 ・鉄道と沖縄の時間意識

 ・宮本常一が沖縄を訪れた理由 

 ・実現寸前だった宮古・八重山分割案

 ・沖縄と吉本隆明

 ・沖縄と中世の鬼を考える


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◆沖縄探見社について◆

沖縄にはヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなどユニークで多様な生き物を育んできた自然があります。また、独立国「琉球王国」から日本への併合、さらにアメリカの支配下、そして日本への復帰という特異な歴史を歩んでいます。これらを知ることそのものも興味深く楽しいですが、本土にいたのでは感じにくい日本の光も影も、歪みも矛盾も直に感じられます。 

どこにいっても目抜き通りは、外から訪れた人に対して見栄えよく整えられています。土地の人々の気持ち、習俗、文化を知ろうと思えば、路地裏に回る必要があります。それと同じように、中央で「モノづくり大国」「伝統と儀礼の国」など日の当たる部分にばかり目を向けるだけでは日本のほんの一面しか分かりません。中央から最も離れ、取り繕うことからほど遠い「路地裏」沖縄では、日本のさまざまな面が見えてきます。沖縄を訪れようとする人はもちろん、さしあたって訪れる予定のない人も、「路地裏」からの目線で沖縄を、そして日本をとらえる相棒となるような本づくりを心がけています。




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