沖縄を深く知るためのガイドブック
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最新トピック


那覇の牧志公設市場が閉館へ <路地裏からの沖縄旅

 

 薄汚れた壁、手書きの看板や値札、古びた板や段ボールに並べられた商品、つぎはぎだらけの屋根。昭和の雰囲気が残る市場界隈に引き付けられる人は少なくない。なぜだろうか。懐かしさだけではないはずだ。経済的な効率や価値とは離れ、円環を描くようにゆったりと静かに流れる時間にやすらぎを感じるからではないかと思う。

 その市場界隈の中心的な存在の第一牧志公設市場が、建て替え工事のため、あと一カ月足らずの6月16日で閉館となる。市場内の店舗の多くは7月1日から、100メートル離れたにぎわい広場の仮施設に移転し営業を始める。3年ほどかけ建て替えられる予定という。

 新しい公設市場は現在の市場になるべく近い形に設計されるといわれるが、新しく立て直すのだから、東南アジアの空気を漂わせる今の雰囲気をそのまま受け継ぐことは難しいだろう。公設市場の公式ホームページに載せられた完成予想図を見ると、かなりモダンなイメージである。

 










沖縄とカツオ
 <沖縄の自然と食

 本部町では5月、こいのぼりの代わりにカツオのぼりが掲げられている。カツオの町をアピールするためである。沖縄はカツオとの関係が深い。

県内では戦前、カツオ漁が盛んであり国内でもトップレベルの漁獲高を誇っていた。カツオ漁やカツオ節つくりのために、沖縄から南太平洋へ出稼ぎに向かう人々も少なくなかった。戦後はカツオの漁獲量は減少し、県内でカツオ漁が行われるのは、本部町など限られた地域だけだが、一人当たりのカツオ節の消費量は現在でもトップレベルといわれる。カツオ節は沖縄そばや様々な煮物料理のだしに使われ、チャンプルー料理にも加えられる。たっぷりのカツオ節と味噌にお湯を注ぐ「カチュー湯」は沖縄の定番料理であり、二日酔いに利くとされる。


















 

なぜ今、戦時の性暴力か <沖縄探見社の本

 前週の台風24号に続いて、今週も台風25号の強烈な風雨に襲われ、10月4日は、部屋に一日じゅう缶詰の日となった。何で凄まじい自然の脅威がこうも続くのかと思った。だが、2日後の6日は、晴れあがり爽やかな微風が心地よい。9月までのうだるような暑さは跡形もない。新都心公園付近を歩くと、台風が巻き上げた海水を浴びたせいだろう、街路樹の多くが葉を落とし、草原が黄色く染まり秋の訪れを告げているようだ。

 ノーベル平和賞は5日、日本のメディアが予想していた韓国の文大統領や米国のトランプ大統領でなく、戦時の性暴力問題を訴えてきた医師と女性活動家に授与されることが発表された。今年は、派手なパフォーマンスを繰り広げる政治家よりも、地道に現場で活動を続ける在野の人々に焦点を当てたのだろう。しかも、戦時の性暴力という難しいテーマを取り上げたことは興味深い。

 今回の受賞者が活動する地域はアフリカと中東であり、日本から遠い地域だが、日本とは無関係とは言えない。戦時の性暴力は、「慰安婦」問題として近隣諸国との間で現在に至るまで摩擦を生み、特に韓国とは友好関係を築く上で大きな障害になっている。米国サンフランシスコ市が市民団体から慰安婦像と碑文の寄贈を受けたことをめぐっては、10月2日に大阪市が同市との姉妹都市解消を発表し、同市長側はこれを非難する声明を出すなど、他の国々にも波及している。

 また、沖縄では、戦時に準じるような性暴力を受けてきた重い歴史がある。その具体的な内容は弊社発刊の『沖縄の基地と性暴力』で記している。性はもともと表だって口にしにくいテーマであるせいもあり、個人の嗜好や人格の問題に押し込めがちだった。しかし、戦争や軍隊という文脈で読み直すと、強烈な憎しみや差別意識が背景に浮かび上ってくる。憎しみや差別意識は、軍隊が戦い、占領する上で推進力になると同時に、戦いや占領が生む産物にもなる。性暴力と真正面から向き合うことを避け続けた現代の日本において、憎しみや差別意識が姿を現わしつつあることは偶然ではないだろう。




 



「国会議員になった『隠れキリシタン』」 沖縄探見社の本

禁教時代を耐え抜いた信徒たちの「それから」

 

 今年7月、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録され注目を集めているが、江戸時代にキリスト教徒が潜伏したのは長崎や天草地方だけではない。本書「国会議員になった『隠れキリシタン』 ―時代に翻弄された日系二世の肖像―」で紹介する福岡県大刀洗町の今村は、潜伏していたキリスト教徒の多くが明治以降、ブラジルへ移住したというダイナミックな歴史を持つ。

 ブラジルに移住した今村出身者から生まれた日系二世が、本書で焦点を当てる平田進である。彼は青年期を迎えた太平洋戦争前後、ブラジルと日本が敵対関係にある中、2つの国にルーツを持つ二世としてアイデンティティのありかに悩む。戦中を日本で過ごし、戦後はブラジルに戻って政界に進出し国会議員になり、両国の橋渡し役を務める。平田進を通して、宗教の自由が認められたはずの近代日本で、隠れキリシタンの末裔たちがたどった運命、彼らの「それから」を追ったのが本書である。

 





【本書のタイトル】

国会議員になった『隠れキリシタン』 

―時代に翻弄された日系二世の肖像―

 

【本書の概要】

 ・大きさ:B5判  ・総ページ数:192  ・発行:沖縄探見社

 ・著者:高橋哲朗  ・定価:本体価格1400円+税

 

【本書の構成】

 第1章 福岡県大刀洗町(今村)

 第2章 開拓地に教会を

 第3章 ブラジルに日系人学校を設立

 第4章 二つのナショナリズム

 第5章 戦争協力アナウンサー

 第6章 検閲の時代と日系二世

 第7章 ブラジルで「異分子」から再出発

 第8章 大臣からテロリストまで

 第9章 「ブラジルブーム」の陰で

 

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沖縄の基地と性暴力沖縄探見社の本

民家に押し入り女性の拉致も

戦中から現在まで続く悲劇の数々

A5判 全96ページ 定価1000円+税  沖縄探見社編・刊


基地に絡んで沖縄で繰り広げられた膨大な性暴力の歴史を振り返る本書の概要は次のとおり。

   目を覆いたくなる膨大な残虐事例

太平洋戦争に始まり、米軍統治下を経て、本土復帰後の現在に至るまで絶えることのない、性暴力の数々を紹介する。驚かされるのは件数の多さだけでない。屈強な男たちが大人数で暴行、武器を手に女性宅に侵入、抵抗する女性をメッタ突きなど、凄惨な事件が繰り返される。


  
戦争があおる性暴力の構造を分析

住民の意志とは無関係に、直接、間接に「戦争」に巻き込まれ続けた沖縄。増幅され巨大化した憎悪と差別意識は、飢えた野獣のように社会の最も弱い部分を探し出し徹底的に攻撃する。この構造は、沖縄の支配者が旧日本軍から米軍に転じても変わらなかった。

   犯罪を助長する風潮や法制度

沖縄が本土に復帰した後も、法の下の平等、人権の尊重、情報公開といった民主主義の基本原則よりも、米軍基地を優先させる法制度や風潮が犯罪を助長してきた事実は否定できない。殺人容疑で逮捕された米軍属は「逮捕されることは心配しなかった」と語った。



<関連記事>

なぜ今、戦時の性暴力か

(お試し読み! 本書を一部抜粋した内容を、こちらをクリックすれば見られます


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ヘリ事故の連続と沖縄差別 <沖縄探検社の本

 1月6日、米軍ヘリが伊計島に不時着した。1つひとつの事故だけに焦点あてれば、単なる「事故」にすぎない。しかし、伊計島への不時着は昨年1月にも発生し、昨年10月に東村でヘリ炎上事故が起き、前月13日には宜野湾市の小学校がヘリの窓落下という事故に見舞われている。事故を1つの流れの中でとらえ、本土でこれだけ連続するだろうか、本土で米軍が同じような対応するだろうかと考えるとき、「沖縄では仕方ない」「沖縄ではこの程度のことは構わない」という差別意識が働いているのではないかという重い疑問がわく。

 米兵による性暴力についても同じことがいえるだろう。弊社発刊の『沖縄の基地と性暴力』は、米軍統治時代に満ちていた差別意識を指摘している。それは単なる推測ではなく、あからさまなものであった。米軍の直接統治がなくなっても、米軍は日本の法律の及ばないところにあり、現在はそうした差別意識が消えたといえるだろうか。

『沖縄の基地と性暴力』は米軍統治時代の差別構造を次のように説明している。「日本兵による中国人女性への性暴力を描いた第1章を思い出してもらいたい(このホームページの「沖縄探見社の本」のコーナーで、『沖縄の基地と性暴力』の一部抜粋のうち「沖縄守備軍は中国で何をしたか」を参照)。小さな頃から中国人を蔑視すると同時に、「優越民族」日本人による世直しとして旧日本軍の中国大陸への侵攻を正当化してきた。実際に兵士となって、中国軍と戦火を交えるうちに中国人への憎悪と差別意識はさらに増幅し、女性への性暴力さえ罪の意識を失う。

 米兵による沖縄女性への性暴力も、日本兵を米兵に、中国人女性を沖縄女性に置き換えれば同じ構図でみられる。「ファシズム国家」「貧しく野蛮な未開国家」日本は、「民主国家」「豊かな文明国」米国によって打ち負かされ治められるべき存在とみなす。日本軍との戦闘によって被害が出れば、さらに日本への憎悪と差別意識が膨らんだ」

「例えば賃金では、米軍統治下の沖縄の人々は、本土の日本人や外国人との間には、意識的に大きな差をつけられた。沖縄タイムス1952(昭和27)年6月14日付によれば、本土企業の幹部は、同じ職種でも賃金格差があることを次のように認めている。『トラックドライバー等の普通労務者賃金(時給)は(中略)B円に換算すると2331銭から20円となり琉球労務者のトラックドライバー17円、軽トラックドライバー11円に比較しても大きな差がある。社として優秀な労務者に対して日本人労務者並の賃金を支給したいが、布令によって労務賃金が規定されているので、どうにもならない』。

1956(昭和31)年5月には、労働組合の国際組織である国際自由労連の調査団が訪れ、沖縄の労働条件などについて調査した。それによれば、次のように「人種差別賃金」が行われていると批判した。

国際自由労連が指摘した賃金格差

国籍     最高時給 最低時給

米国人    6.52ドル 1.20ドル

フィリピン人 3.77ドル 0.52ドル

日本人    1.03ドル 0.83ドル

沖縄人    0.36ドル 0.10ドル    

 差別は賃金だけでなく、労働条件や職場環境にも及んだ。1952(昭和27)年には、本土の土建工事会社である松村組、アメリカ人請負業者のVC、軍関係の機械修理工場KOTの3社で社会の注目を集める労働争議が発生した。いずれも、きっかけは突然の解雇だった。労働者の証言によれば、KOTで会社側の代表者と労働者たちが交渉していたところ、空軍警察官10人ほどが現れて労働者たちを警察本部へ連行、なぐったり壁に向かって立たせたりした後、解雇に同意させたという。3社いずれのケースも、労働者はストライキに踏み切ったり解雇撤回や退職金の支給を行政へ訴えたりしたが、要求はほとんど認められることなく争議は自然消滅に向かった」

「沖縄と同じように連合国の占領下にあったにもかかわらず、日本本土では1946(昭和21年)から1947(昭和22)年にかけて、労働者の基本的な権利を定めた労働三法(労働組合法、労働関係調整法、労働基準法)が相次いで施行された。一方、沖縄で労働三法が成立するのは1953(昭和28)年7月(施行は同年10月)である。しかも、米軍はあらかじめ布令を発して、軍雇用員をこの労働三法の適用範囲から除外した。

差別待遇を感じるのは賃金や解雇手続きだけではなかった。軍関連の職場に1951(昭和26)年就職した元衆議院議員の上原康助氏は著書『基地沖縄の苦闘―全軍労闘争史』で次のように語っている。『50年代前半までは沖縄人を人間扱いせず、まるで虫けら同然だった。沖縄人とも呼ばず、琉球人、またはローカルネイティヴ(地方人または土人)という呼称を意識的に使い、お前らは日本人ではないのだ、という態度で徹底した差別政策を押しつけた。便所も、米人専用(注・本土からきた日本人も使用)と沖縄人用を区別した。むろん、米人専用は設備も立派であった』。コーヒーショップや簡易食堂があっても、沖縄の人々は利用できなったという」








すさまじい終戦直後の米兵性犯罪 <沖縄探見社の本

1117日から、うるま市在住の女性(当時20歳)を暴行殺害したなどとして、強姦致死、殺人、死体遺棄の罪に問われている元米海兵隊員で軍属だった男(33歳)の裁判が那覇地裁で開かれているが、終戦直後の米兵による性犯罪のすさまじさは顧みられることは少ない。この状況をみれば、米軍関係者による性犯罪に注目する報道に疑問を投げかけ「性犯罪は日本人でも起こす。たまたま米軍関係者だっただけ」という言葉は出てこないだろう。弊社発刊の『沖縄の基地と性暴力』は次のように説明している。 

「沖縄女性が狙われるのは外出する時だけではない。戦後まもない時期、夜中に米兵が集団で押しかけ女性を拉致する事件も頻発した。あらかじめ女性がいる家に目星をつけておいたようだ。家族が助けようと抵抗すれば、米兵は銃を持っていて発砲も躊躇しない。まさに強盗団の振る舞いである。女性は自宅にいても心休まらない時代であった。

本部町の男性(当時55歳)による証言である。

 「私の家の近所に照屋松助という頑丈な男がいた(中略)そこに突然銃を持った2人の米兵が現われ、妻子に乱暴しようとした。たまりかねた彼は起き上がって来て米兵の前に立ちはだかり、『私も海軍にいたことがあるが、君たちのように非道なことをしたことはない、さっさと帰りたまえ』とどなりつけた。言葉は通じなかったものの、その場は何事もなくおさまり、米兵らはいったん引き上げたかに見えた。ところが、間もなく米兵らが戻って来て、彼を叩き起こし、銃をつきつけて前へ歩くように命じ、前の原っぱに連れ出していきなり射殺したのであった。(中略)

昼のうちにそこらを徘徊していた数人の黒人兵は、家の中に何人かの女性がいるのを見ていたのであろう。その晩おそく、黒人兵らが突然その家の中に踏み込んで来た。大声をあげて逃げまどう婦人たちを追いかけ、1人ずつわし掴みにして闇に消えた。相手は銃を持つケモノたちである。その場に居合わせた男たちには、どうすることもできなかった」『沖縄県史10 沖縄戦記録2』(国書刊行会 1974年)

このほか、次のような具体例がある。

 ・1946(昭和21)年4月7日、首里市(現在の那覇市)の自宅で夕食後、28歳の女性は夫と雑談していたが、3人の米兵が侵入、夫を押さえ込み強姦される

 ・同年6月13日深夜、小禄村(現在の那覇市)の男性宅に米兵2人が侵入。男性が大声をあげると、米兵は逃走しながら拳銃を発射、屋内で寝ていた2人の女性がけがを負う

 ・同年6月22日午前零時半ごろ、小禄村の自宅で46歳の女性が寝ていたところ、米兵(黒人)3人が侵入、拳銃で脅迫して軍部隊の兵舎へ拉致される。同日午前4時ごろには、大里村(現在の南城市)の自宅で19歳の女性が寝ていたところ、雨戸をこじ開け侵入してきた米兵(白人)3人に拉致される

 ・同年8月18日、首里市の男性宅へ米兵3人が侵入。男性が妻や近所の女性をかばって抵抗すると、米兵の1人から切りつけられ頭にけがを負う

 ・1947(昭和22)年9月22日、27歳の女性が大里村の自宅で寝ていたところ、トラックで乗りつけた4人の米兵が侵入、女性を連れ去る

 ・同年10月1日、28歳の女性が越来村(現在の沖縄市)の自宅で寝ていたところ、米兵が侵入して女性を取り押さえた後、畑の中に連れ込んで強姦し拳銃で頭部をたたき殺す」

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路地裏からの沖縄旅

首里城周辺> <那覇市中心街・市場周辺

沖縄本島南部> <沖縄本島中部

沖縄本島北部> <沖縄の離島

沖縄の信仰・宗教





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路地裏からの沖縄旅 ニューピックアップ

仲島の大石と高層ビル 

 沖縄各地には、霊石信仰の痕跡がみられる。霊石信仰とは石が特別の力を持つと信じること。特に変わった形や色をしているとは思えない石さえ、信仰の対象となり祀られる。巨岩となれば霊力を宿すと考え、畏怖したとしても不思議はないだろう。

高さ6メートル、周囲25メートルの「仲島の大石」は那覇では名の知られた巨石の一つ。那覇市のバスターミナル構内にあるが、かつてはこのあたりが海岸だった証しであり、近くに遊郭が軒を連ねた時代もある。那覇の歴史を黙って眺めてきた証人でもある。周りには縄が撒かれ前には小さな祠が建てられ、地元では「縁起のよい岩」として親しまれてきた。2階建ての小さなビルがあるだけだった建て直す前の旧バスターミナルでは存在感を放っていたが、バスターミナルの再開発によってすぐ横に地上11階の高層ビルが建つとガラリと雰囲気が変わった。悠然と歩いていた大型動物が行き場を失いうずくまっているかのように見える。
























首里城の御内原地区が新規開園 




 2月1日からグランドオープンした首里城の御内原地区を回ってみた。100人ほどの女官が生活した男子禁制の区域と聞いて華やかな世界を思い浮かべていたが、実際に見た印象では「質素」だった。政治の表舞台である北殿や正殿、南殿は色やデザインで目を引くのに対して、御内原の建物はシンプルで飾りらしいものが見当たらない。豪華とは程遠く、こじんまりとしている。宗教の世界に身を捧げた僧侶たちの寺院に近い気がする。当時の女官たちも、あまり広いとは言えない区域で人生の大半を過ごし、王族と国に身を捧げるために存在したとすれば、それも当然かもしれない。













(「路地裏からの旅」の続きはこちらをクリック)






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路地裏からの沖縄旅 地域別



首里城周辺


 ・首里城の御内原地区が新規開園

 ・首里城の大奥で自由と権力を考える

 ・首里城からの夕日

 ・玉陵で感じる死者との距離

 ・船がさかのぼった松川地区 

 ・感謝の気持ちを忘れない沖縄 ~松と水に恵まれた松川地区~

 ・心なごむ首里の路地裏

 ・首里城で感じる歴史の感触

 ・首里城に琉球独自の漆塗り技法

 ・首里城城郭の曲線美を味わう

 ・首里城から最高の展望

 ・仏教と琉球王国

 戦争の記憶をとどめる首里城のアカギ

 ・ツワブキと首里城

 ・首里城の祈りを再現

 ・多くの聖地を抱える首里城

 ・首里城の未公開区域を歩く

 ・首里城の時間感覚 

 ・美しいアーチの石橋

 ・ライトアップされた首里城

 ・「座る」文化からみた首里城

 ・首里城が放つ空気感

 ・首里城と龍の関係を考える

 ・沖縄戦で使われた糸数壕とスパイ容疑

 ・削除された「慰安婦」「住民虐殺

 ・首里城に残る日本軍司令部壕跡

 ・スフィンクス的なシーサーと筋肉質のシーサー

 ・「首里城」の読み方と目的

 ・首里金城町の共同井戸

 


那覇市中心街・市場周辺
 
 ・那覇の牧志公設市場が閉館へ

 仲島の大石と高層ビル

 ・路地裏に横たわる沖縄の墓

 ・変わる那覇市・市場周辺の風景

 ・空き店舗が目立つ市場界隈

 ・浮島時代の那覇を思い浮かべ

 ・どう変わるか、農連市場周辺

 ・海洋国家・琉球王国の残影

 変わりゆく那覇のスピード

 ・沖縄のチャイナタウン

 ・沖縄の風景となった花ブロック

 ・那覇市の中心に古墳群

 ・那覇市は「国際」ブームの先駆け?

 ・浮島・那覇の変遷をみる

 ・天ぷらと那覇の変わりゆく風景

 ・浮島・那覇の名残

 ・那覇市にたたずむ塩田跡の碑

 


沖縄本島南部

 ・海に目を向けた琉球王国

 ・中城湾を臨む坂道に歴史の名残

 ・八重瀬町の琉球古民家

 ・巨岩と亜熱帯樹が絡み合う斎場御嶽

 ・斎場御嶽にたてこもった敗残兵たち

 ・南風原陸軍病院壕の惨状


沖縄本島中部

 ・普天間の過去と今がみえる嘉数高台

 ・浦添グスク跡に首里の原型を見る

 ・勝連城からの絶景

 ・荒波打ち寄せる岬の灯台 

 ・海中道路の複雑な風景と歴史

 ・浜比嘉島のエイサーと路地裏


沖縄本島北部

 ・国頭村のリゾート地区・鏡地

 ・豊かな実りと奥間集落

 ・味わい深い与那の集落

 ・神秘の空気漂う塩屋湾

 ・下から見上げた瀬底大橋

 海上を走る感覚の古宇利大橋

 ・奥行きを感じさせる羽地内海

 ・離島や本島北部に残るフクギと石垣の風景

 ・買い物弱者を支える共同売店


沖縄の離島

 ・闇夜に浮かぶフクギ並木

 ・高台から眺めた渡名喜島

 ・沖縄で一番高い城跡は? 久米島の宇江城城跡とは?

 ・2つの具志川城跡の物語

 ・魚の群れを眺める阿嘉島の北浜ビーチ

 ・慎ましやかな離島の灯台

 ・白保のサンゴ礁 魚湧く海

 ・竹富島の家並み 無駄を削ぎ落とした美 

 ・竹富島の夕日 移ろいゆく海と陸と雲

 ・渡嘉敷島の渡嘉志久ビーチ

 ・平久保埼灯台 絶妙なコントラスト

 ・久米島東海岸 おだやかな遠浅の海


沖縄の信仰・宗教

 ・沖縄の土帝君信仰

 ・沖縄の霊石信仰

 ・沖縄の蔵骨器と龕 


 
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沖縄探見社の本

『データで読む沖縄の自然環境』

50年で大きく変貌したサンゴ礁

希少種を追いつめる新たな天敵

・今脚光を浴びる沖縄の自然

沖縄県内では、国際的に重要な湿地として5カ所がラムサール条約登録地。国立公園も「西表石垣」「慶良間諸島」に加えて、新たに「やんばる」(沖縄本島北部)が指定される見通し。世界自然遺産登録をめざした動きが活発化する。

・何が沖縄の自然をむしばむか

 一方、現状を見渡すと、沿岸部の開発や埋め立て工事、赤土の流入、外来種の侵入、地球温暖化、さらに米軍基地がまき散らす有害物質など希少な動植物や国内随一のサンゴ礁への脅威は大きい。 

・図表も使って分かりやすい解説

 やんばる(本島北部)の森からマングローブ林やサンゴ礁まで、沖縄の自然を網羅するデータを図表とともに使ってやさしい説明。専門性の高い内容についてはコンパクトで分かりやすい解説や背景説明を加えている。


さらに詳しい情報や購入方法はこちらをクリック

A5判 全112ページ 高橋哲朗著

定価1000+税 沖縄探見社発刊

 


 

データで読む沖縄の基地負担

沖縄における枯れ葉剤の投棄・散布疑惑

毎月のように起きる航空部品・備品の落下紛失

事故が続くオスプレイの恐怖


 


沖縄の基地問題をめぐって、日々伝えられる情報やデータは断片的で、時として専門的な用語をはらんでおり、分かりにくいことが多い。そこで、分野ごとに関連する情報やデータを結びつけ時間軸に沿って並べ替えるとともに、やさしい説明を入れ解きほぐすことによって、基地負担の全体像がみえてくる。近年起こった基地問題に関するデータを網羅。



A5判 全128ページ 沖縄探見社編

定価1100+税 沖縄探見社発刊


基地問題は「普天間」だけじゃない

 航空機騒音、米兵犯罪、事故の危険、環境汚染、さらにベトナム戦争時代の「遺産」枯れ葉剤問題も終っていない! 豊富なデータで浮かび上がる実態

 新たな基地負担を問う

 隠蔽と不信の連鎖が渦巻く中でオスプレイを配備。「アメとムチ」で普天間基地の辺野古移設が強引に進められる。負担軽減と呼べるのか

基地をめぐる「歴史認識」

 沖縄の基地問題を真に理解するためには、本土防衛の「防波堤」となった沖縄戦や、本土の反基地運動を緩和するために実施された海兵隊の沖縄移転を踏まえる必要がある

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天才・岡本太郎を驚嘆させた民俗芸能を味わう!

「沖縄の伝統行事・芸能を歩く」






A5判、全128ページ、並製本、高橋哲朗著


本体価格1,100円+税












・沖縄の多様でユニークな行事・芸能を紹介

 天才・岡本太郎を「こんな小さな島の中に、どうしてあんなに数多く、豊かに残っているのか」(『沖縄文化論 忘れられた日本』より)と驚嘆させた民俗芸能を、沖縄に今も息づく旧暦文化に沿って紹介する 

・写真を多用し地域ごとの特色や伝統の由来を解説

 同じ季節の節目でも沖縄では本土とまったく異なる行事が行われる。また、沖縄の中でもエイサーや獅子舞、綱引きなどは地域ごとの違いが際立つ。豊富な写真とともに地域の特色や伝統の由来を解説する 

・自分の目と耳で堪能する! 開催・鑑賞情報も掲載

 観光県・沖縄では伝統行事・芸能を気軽に見られる機会は多い。エイサーをはじめ地域のイベントの中で頻繁に上演されるからだ。こうしたイベントの開催・鑑賞情報もふんだんに盛り込んでいる。 

続きはこちらをクリック






<そのほかの既刊本>

詳しい解説を読むには、各書のタイトルをクリックしてください


                 
     (沖縄戦の「狂気」をたどる) (沖縄・米軍基地データブック) (いかに「基地の島」はつくられたか

                          
          (沖縄で自分史・記念誌をつくる) (国会議員になった「隠れキリシタン」) (沖縄エコツアーガイドブック





(沖縄探見社の本について詳しい解説や注文方法についてはこちらをクリック)




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島暮らしジャーナル 


基地を読む


止まらない辺野古新基地建設 

 5月3日、新基地建設が進められる名護市・辺野古をのぞいてみた。連休中とあって作業は止まっているらしく、工事区域の南側にあたる辺野古からは、埋め立て工事の車両はまったく見当たらない。一直線にコンクリートの護岸が、沖に向かって伸びるだけである。

一方、北側にあたる二見側には、何隻もの作業船が寄り集まっている。軟弱地盤が水面下に広がるといわれる区域だ。深いところでは水面下90メートルに及び、地盤の改良工事が必要だが、これだけ地下深い工事は世界的にも例がないとの専門家の指摘がある。改良工事だけで3年8カ月かかり、その間打ち込まれる杭の数は7万7000本にのぼるという。

 これまで明らかになった防衛省の説明では、納得できるというより疑問が深まるばかりである。「建設可能」を繰り返すばかりで、なぜそう考えるか根拠が示されない。しかも、これだけ重要なことが、なぜ護岸工事が始まってから明らかになり論議されるのか。総予算は数千億円とも1兆円を超えるともいわれる事業についてである。

 大型公共工事の典型例の臭いがプンプンしてくる。莫大な予算を費やす事業にもかかわらず、建設物としてどれだけしっかり調査したのか怪しい。いったん事業が決まれば暴走列車のように突き進み、いかなる問題が見つかろうと決して止まらない。だから、予算も工期もどんどん膨れ上がる。予算を通しやすいように、予算も工期もかなり抑えて発表するという指摘もある。3年8カ月、打ち込む杭の数7万7000本という改良工事はまだ始まる前の計画。公共工事の歴史を知れば、これで済むと信じる人がどれだけいるだろうか。














忖度ジャパンを超える沖縄を 

 

 日本は全国的にはサクラ・フィーバーに沸いているが、沖縄ではとうにサクラは終わり、ぼちぼち月桃が花をつける季節。ちいさなピンク色の花だが、きりりと締まり凛とした姿は沖縄らしい。 

 最近、取材で就活学生や若手社会人の声を聞く機会があったが、気になったのが、「なりたい自分」として「思いやりがある」「他人に寄り添える」をあげる人が多かったことだ。自分は何をしたいのか、何を目指すのか、全面に出さないのだろうかと思った。

短い時間でその人の考えがどう成り立っているのか言い切ることはできないが、1つの懸念がじわじわと頭の中に広がる。何が正しく、自分は何をするべきかという信念がないまま、他人への思いやりを深めれば、権力者や強者へのおもねりに陥りかねない。権力者や強者に従うことが、とりあえず身の安全や生活の安定につながるからだ。

 最近、官僚や政治家の「忖度(そんたく)」が話題になっているが、これこそは悪しき思いやりの典型例だろう。日本社会では「空気を読む」や「おもてなし」が重要視されるが、社会正義や公正の視点がなければ、権力者への忖度であり自己保身にしかみえない。忖度する本人からすれば、素直な「思いやりの気持ち」。社会正義や公正の意識が薄れているのかもしれない。そんなものが何の得になるのか、カネになるのか、という声が聞こえてきそうだ。

 辺野古の新基地建設をめぐっては、日本全体から沖縄に対して「忖度しろ」という無言の圧力がかかっているような気がしてならない。北朝鮮、中国、ロシアなど軍事的な脅威が高まる中、日本は米国との同盟関係を深めるしかない。政府は「辺野古が唯一の解決策」と断言するのに、なぜ沖縄は拒みつづけるのか。

沖縄からは「そんなに日米同盟が大切ならば、なぜ基地を本土で引き受けないのか」と叫んでもほとんど届かない。沖縄戦や米軍基地の歴史を深く掘り下げれば、新基地は沖縄で引き受けろという声は出ないはずだが、改元フィーバーにわく本土では、昭和をひきずる沖縄の歴史に関心を持つ人はごくわずか。しかし、小さな声ながら繰り返し訴え続けるしかないのだろう。



















(「基地を読む」のほかの記事はこちらをクリック)


 



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伝統芸能・行事


食で見る沖縄の年末風景 

 人は食については結構、保守的にならざるを得ない。食べ慣れたものが一番である。好みはそう簡単に変えられない。そういう意味では、沖縄・那覇も昔ながらの年末風景がところどころに残っている。牧志公設市場周辺は、年始年末用の食材を求める地元客に観光客も加わり、普段以上に賑わっている。市場をさらに奥に進んだ太平通りあたりは何十年も前の那覇の雰囲気を残していて、このあたりを行き交うのは地元の人がほとんどだろう。

特に多くのお客を集めているのが、天ぷら屋やカマボコ屋、沖縄そばの店。天ぷらやカマボコは重要な正月料理であり、沖縄そばは年越し用だが、どれも本土とは作り方や見た目が違う。天ぷらは衣が厚めで味付きであり、カマボコは揚げたものが多い。沖縄そばは「そば」と名がついているが、そば粉は使われておらず小麦粉が主な原料。正月用の食材として、里芋の仲間・田芋も八百屋などの店頭の目立つところに置かれている。豚の内臓でつくる中身汁も正月料理の一つであり、いつもより多めに並ぶ。




















メリハリのきいた獅子の動き 




   


1028日夕方から、うるま市の安慶名闘牛場で「第33回全島獅子舞フェスティバル」を見た。玉城(南城市)、宮平(南風原町)、勝連南風原(うるま市)、天願(同)、田場(同)という5地域の獅子舞と勝連南風原のウスデーク(うるま市)が披露された。全島獅子舞フェスに来るのは久しぶりだが、獅子舞の魅力は「静」と「動」、威厳あふれる王と激しい野獣の動きが混在し、メリハリがきいているところと改めて思った。

 寝そべって、ゆっくりと腹や背中を波打たせるシーンから始まる獅子舞もある。徐々に動きを速め、頭や体を大きくひねったり、雄叫びをあげるかのごとくのけぞったりする。体を低く構えスフィンクスのように腹を地面につけて頭をあげ、顔をゆっくり動かして辺りをうかがうかと思えば、寝返りをうつように体を左右に回転させる。クライマックスが近くなると、時にはすくっと2本足で立ち上がる。2人1組で演技しているから、獅子の中では1人がもう1人を肩車するのだろうが、そうした作業を感じさせない、滑らかな動きである。

 沖縄の獅子舞で特徴的なのは、獅子を刺激する役目の演者がいることだろう。男性または男の子が、毬(まり)のついた紐を振り獅子を興奮させることが多いが、この日上演した宮平の獅子舞は初めて目にするパターンだった。獅子の登場前に露払い的な意味を込めて棒術の演舞が行われることは珍しくないが、宮平の獅子舞では、棒術の使い手と獅子が組み合って格闘する。この後、さらに毬つきの紐を持った2人の少女が獅子の前で踊る。これも初めて見たパターンである。獅子が想像上の象徴的な存在であるというより、直接対峙しかかわかのような生々しい存在であることを思わせる演目だった。


















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■自然と食■


沖縄のコウモリ 

 

 家の前の電線に2匹のコウモリがぶらさがっていた。コウモリはしょっちゅうではないが、そう珍しくないという頻度で那覇の市街地でみかける。コウモリといえば、1匹1匹は小さく集団でせわしなく飛び回るというイメージを持っていたが、市内で見かけるコウモリは頭と胴体をあわせると20センチほどの大きさがあり、ゆったりと飛び1匹か2匹で行動する。フルーツを餌にするオリイオオコウモリという種類らしい。

 暗くなってから見かける動物なので、なかなか写真に納めにくいが、この日は明るく丸い月が空に浮かんでいたので、これをバックにすればコウモリの姿を撮れる。しかも、2匹がぴったりとくっついて並べば見栄えもいいと考えた。ところが、2匹は熟年夫婦のように離れたまま。一方は羽をのばしたりして体を動かすが、もう一方はじっとぶら下がるのみである。コウモリの体はもともと暗い色のせいもあり、2匹同時にくっきりと写真に浮かび上らせることは難しかった。












狂い始めたか沖縄の気候 

昨日、熱帯低気圧から台風になった7号が、明日は沖縄本島に接近するという。台風の発生場所が、ここ2,3年かなり沖縄に近づいている。

 今日30日は朝から、空模様がめまぐるしく変わる台風特有の天気になっている。薄い墨を幾重にも重ねたような不穏な雲が慌ただしく空を駆け抜けたかと思えば、青空が広がり夏の太陽が顔を出し、しばらくすると再び灰色の厚い雲が空を覆い、強い雨粒が家々の屋根に打ち付ける。そんな繰り返しである。

 セミの鳴き声も聞いた。今年初めてだと思う。次第に音量が上がり、頭上を飛び交う大合唱へと変わっていくのだろう。あの狂気じみた鳴き声を聞くと、毎年何か落ち着かない気分。「命を燃やせ! 干からびて動けなくなる前に」とせかしているように思える。 














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代表の編集雑記帳


皇位継承に漂う戦前の香り 

 4月30日に放映された「日本人と天皇」という番組が興味深かった。天皇礼賛や改元のお祭りムードに関する報道ばかりが多く、同じような内容かと思っていたので、番組の前半は見なかったが、たまたまチャンネルを合わせると予想とはだいぶ違った内容に引き込まれた。

まず印象に残ったのは、天皇家と側室の関係を指摘した点である。歴代の天皇は男系男子の原則に沿ってきたとされるが、その男系男子の半数近くは側室が産み、正式の妻・皇后が産んだことがはっきりしているのは、ここ四百年で数人程度。男系男子による継承の歴史は側室が支えたことになる。

考えてみれば当然だろう。男子が生まれるかどうかは自然のなりゆき。しかも、医療技術が未発達の近代以前は、その男子がうまれても成人になれるか確率は高くなかった。NHKの番組が反響を呼んだせいだろうか、5月6日のテレビ朝日系列のモーニングショーでも、このテーマに触れていた。

そして何よりも恐ろしさを感じたのは、女性宮家や女性天皇に反対する人々が、皇位継承問題をどう考えているか答えた場面。次の世代を担える唯一の男系男子である悠仁親王に、希望を託したいという内容だった。厳然と存在する事実から目を背け、希望的観測しか信じない姿は、戦前、日米開戦を決めた政府首脳部を思い起させる。

確かに、ただ一人の男系男子によって皇位継承が続く可能性もあるだろうが、皇室でここ半世紀、男子が一人しか生まれてないことを考えれば、確率はかなり低い。しかも、ただ一人の男系男子のもとに嫁ぐ女性には、皇位継承の命運を背負うという相当なプレッシャーがかかることになり、妃選びは相当苦労することになるだろう。

 安定的に皇位継承を続けるために、女性天皇を認めたり旧皇族を皇族に復帰させたりする案が出ているが、どちらも楽観的にはなれない。将来、女性天皇になる可能性がある人と、どんな男性が結婚できるか。また、これまで長年民間人として生活してきた旧皇族が、はいそうですかと皇族に復帰するか。いずれにせよ、民間人から皇族に入ることの難しさは容易に想像できるだろう。民主主義時代の生身の人間がどう考えるか、という視点が欠けている。












沖縄が迎える改元とゴールデンウィーク


  本日4月27日からゴールデンウィーク10連休である。こんな長い期間、国民が一斉に休みになることをどれほどの人が望んでいるのだろうか。自営業やアルバイトは無収入になる。有給のサラリーマンが出かけるにしても、同じ時期の休みだから主要道路は渋滞し、観光地も混雑。宿泊施設の料金は高騰するなど、何もよいことはない。受け入れる側の観光地や宿泊施設にとっても、お客が一時期に集中するより分散した方、コストの面でも売り上げの面でも望ましいだろう。

 みんなが休まないと自分は休めない。横並び意識が強い日本人の伝統があるのは確かだろう。おまけに今年は、権力者たちの思惑や周辺部の「忖度」を感じずにはいらない。今年のゴールデンウィークに「特別感」を出そうとする思惑である。

平成から令和に元号が改まり、新たな時代がやってきたというムードを盛り上げたい。現在の安倍政権が長く続いているため、どこか淀んだ、倦怠感のような空気が漂ってきたが、改元を機に、そうした空気を一掃したい。そんな意図を感じずにはいられない。

 沖縄の街中を歩いても、どこにも平成の終わりや令和の始まりは感じられない。テレビだけが連呼している。テレビが重要な一翼を担う報道の使命は、世論が一方向に過熱するのを防ぐことが役割なのに、「平成の終わり」「令和の始まり」を煽っているようにしか見えない。















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島暮らしジャーナル 過去の記事

基地を読む

 ・止まらない辺野古新基地建設

 ・忖度ジャパンを超える沖縄を

 ・平成の終わりを迎える沖縄の空

 ・変わらない新基地建設と日本政府

 ・無責任時代の米軍基地と原発

 ・単純化される沖縄ニュース

 ・本土から来た基地をなぜ返せない?

 ・沖縄戦後史が語るもの

 ・普天間の移転先選びは沖縄の責任か

 ・駐留米軍の脅威が台風だった時代

 ・翁長知事の亡き後の沖縄

 ・新基地建設に反対する理由

 ・慰霊の日と軍用機の訓練

 ・訓練空域と化した那覇市上空

 ・埋め立ての進む辺野古沖

 ・那覇市上空を闊歩する早期警戒管制機

 ・日常化する軍用機騒音

 ・米軍ヘリのトラブル続きで本音!?

 ・沖縄の米軍ヘリ事故で日本従属が浮き彫り

 ・米軍ヘリの墜落と基地負担の粉飾

 ・沖縄から見える反米と石油禁輸の光景

 ・オスプレイが飛び続ける理由

 ・北朝鮮のICBMと沖縄の基地

 ・監視社会と日本

 ・お試し安保と改憲に普天間移設

 ・映像イメージの北朝鮮と沖縄

 ・沖縄の米軍基地と北朝鮮をめぐる危機

 「基地依存」にまつわる沖縄神話

 ・トランプ政権と沖縄

 ・沖縄から見える首相の真珠湾訪問

 ・飛行再開で那覇市上空にもオスプレイ

 ・ 軍用機飛び放題の沖縄の空

 ・各国の思惑入り乱れる沖縄

 ・北朝鮮政策と辺野古移設

 ・環境問題から捉える辺野古問題

 ・のどかな離島でも軍事訓練

 ・高江ヘリパッドと民主主義

 ・都知事選騒動の陰で新施設着工

 ・EU離脱と沖縄の基地

 ・基地被害を訴え続ける沖縄

 ・日米同盟を過信していないか?

 ・オスプレイ輸送を考える

 ・問われない基地負担軽減の真偽

 ・辺野古移設と宜野湾市長選

 ・小泉進次郎人気と宜野湾市長選

 ・宜野湾市長選や参議院選の予防線か

 ・軍用機飛び放題の那覇上空

 ・見え見えのディズニー宜野湾誘致

 ・提訴後の辺野古・抗議現場

 ・ヘリ護衛艦が米軍港に

 ・辺野古をめぐる政府内の茶番

 ・「辺野古監視3委員への寄付」を読む

 ・ユネスコと辺野古とメディア攻撃

 ・オスプレイの訓練強化と紛争のゲーム化

 ・罰せられない?米軍犯罪

 ・米兵犯罪と人権問題

 ・米軍基地と人権問題

 ・忘れてはならない米軍事故史

 ・嘉数高台から辺野古工事の中断を考える

 ・米軍機の部品や備品の落下事故が頻発

 ・繰り返される墜落事故

 ・枯れ葉剤を沖縄で投棄や散布と証言

 ・安全保障関連法案と枯れ葉剤

 ・抑止力を本当に信じているのか


伝統芸能・行事

 ・食で見る沖縄の年末風景

 ・メリハリのきいた獅子の動き

 ・旧盆を迎える沖縄

 ・宜野湾市大山区の大綱引き

 ・橋から飛び込む奥武島ハーリー

 ・月桃の季節と共同井戸

 ・地域ごとに違う清明祭

 ・素朴な調べが響く首里のクェーナ

 ・足を激しく踏み鳴らす汀良町の獅子舞

 ・月夜の首里城で歌や組踊

 ・知名のヌーバレー

 ・伊集の打花鼓

 ・北谷の南ヌ島

 ・葬送儀礼の移りかわり

 ・夜に催されていた那覇大綱挽

 ・ガーエーから綱の合体へ 那覇大綱挽の本番

 ・那覇大綱挽で盛り上げ役の旗頭

 ・沖縄の葬儀と墓を考える

 ・真栄里の大綱引は激しいぶつかり合いも

 ・休憩タイムもある糸満大綱引 

 ・地域によって違う沖縄の獅子舞

 ・中秋の名月と沖縄の獅子舞

 ・小浜島のダートゥーダー

 ・独特の所作が際立つ与那の海神祭

 ・神々しい空気漂う比地のウンジャミ

 ・エイサーとコンクール

 ・街角のエイサー演舞

 ・地域差が大きい南風原町の綱引き

 ・立つ創作・企業系のエイサー団体

 ・締太鼓を蹴り上げるエイサーも

 ・うるま市のエイサー

 ・エイサーの移り変わり

 ・部外者禁止の秘祭、アカマタ・クロマタ

 ・角をぶつけ合うヤギたち

 ・海で穢れを落とす浜下り
 
 ・月蝕の空と神ありし日々

 ・なぜ御嶽がそこにあるのか

 ・一段と華やかさを増すジュリ馬

 ・粟国島のマースヤー

自然と食

 ・沖縄とカツオ

 ・沖縄のコウモリ

 ・狂い始めたか沖縄の気候

 ・通りを彩るホウオウボク

 ・今年もシロツメクサの季節に

 ・暖かさが不気味な沖縄の冬

 ・失われた沖縄の風景

 ・真夏の朝にサガリバナ

 ・疑惑を追及する日米メディアの差

 ・梅雨入りした那覇と復帰45周年

 ・沖縄の花の季節

 ・沖縄で花開く熱帯木

 ・那覇でもデイゴが開花

 ・東京はサクラ、那覇はイッペー

 ・旧正月と立ち飲み屋

 ・ぴんとこないヤンバル世界遺産

 ・樽貯蔵の神村酒造を見学

 ・開発の波をもろにかぶるウミガメ

 ・増える希少動物の交通事故

 ・本島ではサンゴ礁10%以下が8割

 ・ヤンバルクイナが増えているかも

 ・真夏の清涼剤サガリバナ

 ・鮮やかな花をつけるホウオウボク

 ・ミジュンの煮つけ

 ・姿を変える沖縄の干潟

 ・本島南部の小規模酒造所めぐり

 ・離島の辛口泡盛を試す

 ・泡盛と焼酎の境界を考える

 ・自分へのご褒美で国華を購入

 ・泡盛の比べ飲み 咲元・珊瑚礁編

 ・離島フェアで黒糖焼酎

 ・ケラマジカとの遭遇

 ・野趣あふれる宇嘉川歩き

 ・激変する浜辺の風景

 ・台風15号接近中のフクギ

 ・表情を変えるヤンバルの川と生き物たち

 ・台風と夕焼け

 ・花をつけない那覇市の街路樹

 ・意外に難しいデイゴの満開

 ・カツオと沖縄の深い関係

 ・カルスト地形に揺れるテッポウユリ

 ・泡盛のブレンド力

 ・沖縄から見える塩づくり

 ・豆腐に懸ける沖縄の情熱


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代表の編集雑記帳 過去の記事

 ・皇位継承に漂う戦前の香り

 ・沖縄が迎える改元とゴールデンウィーク

 ・日本人と元号と沖縄

 ・平成最後のサクラと自己陶酔ムード

 ・コカインとボリビア旅行

 ・絆時代の日本人を考える

 ・平成最後に感じる内向きの香り

 ・日系新聞の廃刊と歴史を消す国

 ・米軍基地と沖縄移民

 ・ネコブームと大阪万博

 ・溝が深まる日韓関係

 ・岐路を迎えた沖縄のアーケード

 ・破壊と再生を考える崇元寺

 ・台風24号が接近中の那覇

 ・色あせた言葉とぬるま湯の中で

 ・スコール化する沖縄の雨と「日本万歳」番組

 ・薄れゆくお盆の感触

 ・沖縄から見える忖度日本の行方

 ・浦添市美術館の北斎展

 ・ネコブームについて再び

 ・オウム世代の高学歴が抱える弱さ

 ・グアテマラの火山噴火を考える

 ・70年以上変わらない「上官命令」

 ・過去と向き合わない日本政府

 ・どこへ行った「主権回復の日」?

 ・ヒカンザクラが那覇市内でも見ごろ

 ・猫ブームと那覇の街角

 ・ 正月の首里城と出版展望

 ・日馬富士騒動の陰で消えたもの

 ・『首里城への坂道』に読む人生の形

 ・見えにくい保守と革新の境界線

 ・旧盆ムード漂う沖縄の街

 ・加熱する沖縄の夏と憎しみの連鎖

 ・台風5号の接近と改造安倍内閣の発足

遠くなりゆく戦後と戦跡

 ・盛り上がらない那覇市議選

 ・トランプ流がはびこるグロテスクな時代

 ・謙虚さが失われて深まる権力者と忖度の関係

 ・疑惑を追及する日米メディアの差

 ・監視社会と日本

 ・沖縄を語る難しさ

 ・「火花」に感じた太宰の影

 ・雰囲気重視の就活

 ・日本の働き方と休み方を考える

 ・むなしく響く「プレ金」

 ・「安保条約5条適用」は手柄か?

 ・選択に挑んだ英国と選択を避ける日本

 ・振り払えない成長幻想

 ・日本人は新幹線開通に弱くなったのか

 ・観光振興と社会的憎悪社会的憎悪

 ・総活躍社会に漂う戦前の香り

 ・実現寸前だった宮古・八重山分割案


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◆沖縄探見社について◆

沖縄にはヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなどユニークで多様な生き物を育んできた自然があります。また、独立国「琉球王国」から日本への併合、さらにアメリカの支配下、そして日本への復帰という特異な歴史を歩んでいます。これらを知ることそのものも興味深く楽しいですが、本土にいたのでは感じにくい日本の光も影も、歪みも矛盾も直に感じられます。 

どこにいっても目抜き通りは、外から訪れた人に対して見栄えよく整えられています。土地の人々の気持ち、習俗、文化を知ろうと思えば、路地裏に回る必要があります。それと同じように、中央で「モノづくり大国」「伝統と儀礼の国」など日の当たる部分にばかり目を向けるだけでは日本のほんの一面しか分かりません。中央から最も離れ、取り繕うことからほど遠い「路地裏」沖縄では、日本のさまざまな面が見えてきます。沖縄を訪れようとする人はもちろん、さしあたって訪れる予定のない人も、「路地裏」からの目線で沖縄を、そして日本をとらえる相棒となるような本づくりを心がけています。




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